ダグラス・マッカーサー②
「新憲法は、新日本建設の確固たる礎だ。」
ダグラス・マッカーサー米国陸軍元帥
戦後日本の基盤となった日本国憲法。それを作った張本人の一辺も疑う事の無い自信がこのセリフには表れている。
1946年(昭和21年)11月3日に大日本帝国憲法の正式な"改正"と言う手続きで公布された。その日のマッカーサー米国陸軍元帥の言葉である。1951年4月26日、日本は占領状態を脱し本当の戦後を歩み始める。日本国憲法の大きな矛盾を抱えて、国内外で様々な角度から日本国憲法について研究が行われている。
残念ながら現在の日本人にとって、この日本国憲法を変える為には、いくつものハードルを越えなければならず、国民にとって憲法改正の議論は正熟したとも言えない。"押し付け憲法"などと、揶揄される現行の日本国憲法だが、日本人は、それに乗っかり安全保障を米国頼みにし、奇跡の経済成長を遂げた。
確かに日本は米国に負けた。コテンパンにやっつけられた。しかし、勝者の都合の良いルールに変えられ、そのルールを充分に検証する事なく、ダラダラと惰性に任せてやり続ける事こそ、完全なる敗北以外の何者でもない。日本人が現行の日本国憲法を改正する事は、大きな意味がある。それは、軍拡や軍事国家になる為のものではない。
戦後日本にくすぶり続ける負け犬根性を振り払う為の最大の処方箋が日本国憲法改正なのである。確かに、日本国憲法は短期間で作られたにしては、よく出来たものである。しかしながら、日本国憲法第9条に見られるように不備もある。この不備は戦後ずっと使用してきた日本人が一番感じている筈だ。
大東亜・太平洋戦争と言う史上空前の大規模戦争を戦った当事者達の決して多くはない120個のセリフを紹介した。日米の将兵を中心にした、あの時代がどの様な時代だったのかを理解する一つの手助けになれば小生としては、幸いである。重複する発言者もいたが、それだけ重要なセリフであったという事は確かである。もし、これから戦争が起これば、名セリフは生まれるのかも知れないが、出来れば戦争の無い平和な世の中に成って貰いたいものである。




