表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
成り行きで異世界転生 〜チート能力、期限付き〜  作者: 乙坂創一
第二章『フロウザー家捜索』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/113

第五十七話「搭乗」

今期はブルーロックとチェンソーマンのツートップっすかね。他にもおもろいのあるけど。

皆が寝静まった深夜帯。その中に、忍び足で部屋を出ようとする気配を、壊斗は感じ取った。

「ん、どうした……乱子?」

突然声を掛けられ、乱子はビクッと震える。

「いや、トイレだよ。頻尿なんだアタシ」

「…そうか」

「何だ? 着いてきてくれんのか?」

乱子はニヤつきながらそう聞き返す。

「子供じゃあるまいし…」

特に何事も無く、安心した壊斗は再び布団を被った。



「芹沢さん、色々とありがとうございました」

翌朝、午前八時頃、壊斗は改めて芹沢に礼を言った。

「俺がしたくてした事だ。礼を言われる筋合いは無い」

無愛想にそう返したものの、芹沢の顔には笑みが浮かんでいた。


その後、芹沢は壊斗たちの去り際に一声掛け、メモ帳を千切った。

「これを持っていけ」

「これは…?」

「俺の電話番号だ。向こうで携帯を買ったら俺に一報入れろ」

「わかり…ました?」

「大体の事は昨日話した通りだが、まだ伝え忘れている事があるかもしれないしな。それに───」

芹沢はそう言いかけたが、小っ恥ずかしくなり、みなまでは言わなかった。

「あ、青葉さーん! 昨日はありがとうございましたッ!!!」

朝の作業を終わらせた青葉は壊斗たちの元へ顔を出した。朝にさよならの挨拶をしたと言うのに、寂しくなったのだろうか。


「またここに来たら、立ち寄れよ」

青葉は、壊斗たちが過ぎ去った後、そう言葉を漏らした。



「七時間だっけか? ここから空港までかかる時間」

「確かな」

「うげぇ…そんなにィ? もう歩きたくねぇよ…疲れたしめんどくさーい」

「うるせぇな…こっちまで気が滅入るだろうが」

「……あん?」

乱子は既にヘトヘトだ。反抗の言葉も遅れるほどに。

「喧嘩は辞めましょ…? 何で仲良く出来ないんでしょうか…?」

息を切らしながら昌幸が尋ねる。

「…オレは最初っから、何の力もねぇ奴を仲間に入れんのは反対だったんだ。足引っ張っからな」

「…それアタシの事言ってんのか?」

「乱子」

結輝の一言で、空気が変わった。

「な、何だよ結輝…」

「そういうの、そろそろ辞められないか? もう飽き飽きしてんだよ」

「ご、ごめん…」

「トパーズもだ。一度仲間に入れる事を了承したんなら、後からグチグチ言うのはよせ」

「───チッ…わーたよ」

「平和に行こーぜ。平和に」

そう言って、結輝は二人を半ば強制的に仲直りさせた。

壊斗は、思っていた事を言ってくれて有難く思った。これは結輝の立場でしか言えない事だから。



「ここが空港か、意外にデケェな」

「はぁ…やっと着いたか…」

予定より一時間程早く、壊斗たちは空港に到着した。壊斗は修学旅行の時以来の空港に、懐かしさを感じていた。

「暗くなる前に中に入ろう」

その前に、エメルの能力で全員の疲れをリフレッシュし、空港内に入って行った。



「パスポートの顔との照合は身体検査の時に確認するって。予約は俺がしてくるよ。大勢で行っても他の客の邪魔になるし」

「…悪いな結輝、頼むわ」

壊斗たちは結輝の言うとうりにパスポートを手渡した。

「あぁん、アタシも行くぅ!」

結輝が立ち去ろうとすると、乱子も一緒になってついていった。

「アイツら、ニコイチだな」

「いつの間に仲良くなったんだろう」

「ま、いいや。俺たちは皆の分の弁当でも買うかァ」

「オレ三個ぐれぇ買おっと♪」

「そんな食えんのォ?」

「ったりめぇだろ? オレは大食いなんだ。壊斗だって知ってんだろ?」

「はは、確かにそうだったな。よし、行こう」



「荷物は予めオレの盾ん中にぶち込め。じゃねぇと金取られっからな」

無事に十八(ろく)時の飛行機の予約が済み、荷物検査に使う最中、皆それぞれの荷物をトパーズの《黄盾(イエローシールド)》の中に押し込んだ。

「乱子は驚かないんだな。他の皆は揃って驚いてたけど」

「まぁな。話には聞いてたし…それに、アタシの親友が能力者だったんだ」

「…聞いてねぇぞそんな話」

「昔はよくこっそり見せてもらってたぜ。()っちゃい物を少しだけ動かせるってだけだったけどな」

乱子は昔を思い出し、嬉しそうに笑った。


「何か預けられるお荷物はございませんか?」

チェックインカウンター付近で、スタッフの人が話しかけてきた。

「あぁ、無いっす」

「え、本当ですか!?」

「はァい……何かァ?」

トパーズは、何か文句あんのか。という勢いで目を合わせた。

「すみません。ありがとうございました」

結輝はそう言って軽く会釈し、トパーズたちをさっさと検査場へと向かわせた。

「おい、あんま触んなよ」

「そういう訳にもいきませんよ」

トパーズたちはしっかりと検査を済ませ、皆無事にセキュリティゲートを突破した。

「うおぉぉぉぉ!! 何か凄ぇなッ!? ワクワクするぜ!!!」

トパーズは初めての乗り物に大いにはしゃいでいた。

「他の客の迷惑になる事はすんなよ」

「わかってるって!…いやァ美味そう」

そう言いながらトパーズは弁当を開封した。

「早ッ!」

「さっきから腹減ってたからなァ」

トパーズは出発前に黙々と弁当を食べ始めた。

「…前から思ってたけど、お前食べ方綺麗だよな」

───箸の持ち方も直ぐに覚えたし

壊斗は、言葉遣いはガサツなのに。と言いたげな顔でトパーズを見た。

「あ? そりゃ、当たり前だろ。仮にも王族なんだしよ。そこん所はしっかり教育されてんだ」

トパーズは話を終えてから、米を口に運んだ。

「…そうか」

壊斗は、周りの皆が寝だしたのを確認した後、アイマスクを着用して眠りについた。


はい!って事で、ジャーバル編は一応完結です! 本当は他にもやりたい事とかあったんですけど、そしたらジャーバル編だけで尺取っちゃうんで諦めました。書籍化出来たら追加しようかと思います(ブックマーク6しか付いてないのに何言ってんだか)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ