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成り行きで異世界転生 〜チート能力、期限付き〜  作者: 乙坂創一
第二章『フロウザー家捜索』

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第三十九話「衝突」

 結輝は逃げた。ただがむしゃらに。後先考えずに。その場から離れることだけを考えた。


 走り続けること十分。結輝は人通りが多い所まで逃げ切った。撒けたかどうかはまだわからない。結輝は逃げ続けることにした。

 走りながらチラリと後ろを振り返ると、人にぶつかってしまった。

「───ッ()

「ごめん! 急いでるから!」

 結輝は軽く平謝りをし、直ぐに走り去った。

「おい…ぶつかったら謝れよ」

 黄色い髪に緑色を帯びた瞳をした男が結輝の肩を掴んだ。

「ん? お前、オレに似てんな」

 トパーズは結輝の姿を見て目を見開いた。

「後にしてくれ!ちゃんと謝ってやるから!」

 結輝はトパーズの手を振り払い、逃走を図ろうとしたが、服の襟を掴まれ逃げることが出来なかった。

 ただでさえ人通りが多い場所だった為、小競り合いをみたい野次馬共がゾロゾロと集まってきた。

「オレァ今、気ィ立ってんだよ。謝るなら今のうちだぞ」

「俺についてきてくれよ。振り切ったら土下座でも何でもしてやるからさ!」

「今ここでやれ」

「頑固だなッ」

 結輝は左手と左足を少し前に出し、右手と右足を軽く引いた。

 ───ボクシングの構えか…?

「やんのか?」

 トパーズは構えをとった結輝を見て、苛立ちが増幅した。

「早いとこケリ付けて、俺は逃げる」

 ハイキックを繰り出した。

 トパーズは自分のよく使う技の為、対策するのは余裕だった。

 トパーズはハイキックを肘でガードしてやろうと思った。

 しかしトパーズの思惑通りにはいかず、結輝は足を下げその場でくるりと回転し、技を後ろ回し蹴りに移行した。

 

 トパーズはすっかり上がった足に気を取られてしまい、技の変更に気づくのが遅れた。

 結輝の踵はトパーズのこめかみを蹴り抜いた。結輝の蹴りはしっかりとこめかみを捉え、脳震盪を起こし、トパーズはその場に倒れてしまった。

「別にさ、足が上がったからってそっちで蹴るとは限らないぜ?」

【〈蹴りの鬼才〉『神崎結輝』】

トパーズは接近戦、近接格闘術が苦手です。

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