第十二話「お買い物」
先週の今頃は友達と呪術廻戦見てきました 凄い面白かったので別の友達と二回目も見に行っちゃいました
壊斗ら一行は懐かしの大通りに到着した。壊斗とエメルはフードと帽子を深々く被り、トパーズは布地を顔にキツく結び付けた。
「じゃあ先に紐でも買いに行くか」
と言い出してから早数十分が経過した。
バカバカしく感じた壊斗は得意技の『他人に聞く』を発動した。
「すいません ここら辺でめちゃ長い紐売ってる場所とか知りません?」
「…知るかよ」
人の良さそうに見えたアヒル人はそう返してきた。
「なんだアイツ 感じ悪ぃな」
トパーズはアヒル人をギロリと睨みつけた。
「恥ずいから辞めろよ 大体 ここに居る人全員がこの辺に詳しい訳じゃ無いんだし」
壊斗は聞き込みを続けた。数人目、目つきの悪いリス人は。
「長紐? 雑貨屋に置いてるんじゃないの?」
「それが見つからなくて…」
「確か…二番目の裏路地にあった気がするよ」
「へ? 二番目?」
「うん 君たちは右方向から来たんだよね?」
「そうだ それがなんだよ」
「おい…態度悪いぞ せっかく教えてくれようとしてるのに」
壊斗はトパーズにこっそりと耳打ちした
「いいよいいよ 気にしないで…」
「すいませんね こいつ礼儀がなってなくて…」
「うん わかったよ あ、話戻すよ 右方向から来て… ここからだと… うーん 伝えにくいなぁ」
「あ、別に無理しなくても…」
壊斗は自分たちで探しますよと言いかけたがリス人は食い気味に口を挟んだ
「ちょっと待ってて 今思い出してるから」
リス人は目を瞑り唸る。
「あ、思い出したよ! このまま真っ直ぐ行けばキャプチャーって言うお店がある所の裏路地に入って少ししたら確か右側に雑貨屋があったと思うよ!」
「マジありがとうごさいました! 助かりました!」
「お役に立てて光栄だよ じゃあ気をつけてね」
「はい!」
三人は教え通り雑貨屋に向かった。
「すげぇ親切だったなあの人」
「ね」
「でもよ 適当言ってたらどうするんだ?」
「お前は人を疑いすぎだよ」
「そうかぁ?」
「あ! あれじゃないかな キャプチャーってお店」
エメルが指さした方向には洒落た店が構えていた。勿論時は読めない。
「あそこを曲がるんだったよな?」
「ああ」
確認をとったトパーズに壊斗は手短に返答した。
着いた。そこにはボロボロで汚らしい店がぽつんとあった。
「まじかよ こんなんしかないのか?」
「入ってみようぜ」
躊躇うこともせずトパーズが扉を開けた。
店内は廃墟かと思うぐらい暗く、埃っぽかった。明かりは外からの日差しのみ。
「うっわ! 蜘蛛の巣だ!」
壊斗は声を上げて驚いた。
「きったねぇなこの店は てか本当に店なのかよ? 盗んじまうか?」
「───盗むぅ?」
人の気配が感じられないのに声だけが聞こえた。
「ひゃっ!」
驚いたせいで、女の子のような声を出してしまった。
「てめぇらぁ 盗みに入ったのか? いい度胸だなぁ? 待ってろ 今すぐ殴りに行ってやる」
「逃げろ!」
トパーズそう言った途端に全速力で出口に向かった。
「!? 開かねぇぞ!」
「そりゃそうだろ? そこは入口専用なんだから」
男の声色が、何を当たり前な事を言ってるんだと物語っていた。
「ふん!」
トパーズは力任せにドアを蹴り破った。
「あーっ!? こいつ! 蹴り破りやがったな!!」
「やっべ!」
壊斗も焦り、逃げようとしたが、エメルは壊斗の裾を引っ張り、首を横に振った。
壊斗はそこで我に返った。
「ごめんなさい ドアは…弁償します でも盗むって言ったのは嘘なんです」
男は「あん?」と言った。
「実は買い物しに来たんすよ 盗むってのはこいつが言った冗談で…」
「そ、そうだ!」
「冗談…? そんなつまんねぇもん冗談って言わねぇ」
「何言ってんだこのジジィは」
「どこが冗談なのか言ってみろ!」
男は手に持っていたビールの入った樽型のジョッキをトパーズ目掛けて投げ付けた
「危な! おいてめぇ このオレに向かって何しやがった…!」
「ジョッキを投げ付けたんだよ お前は物分りが悪い奴だな」
「おい クソ野郎 こっちに来い ぶち殺してやる」
こいつまじか? よく最近人が死んだばっかなのに殺すだなんて事が言えるな。しかも自分の手で殺めたのに。
壊斗は軽蔑の眼差しでトパーズを睨んだ。
「やるか? 俺の店に盗みに入った奴の中で 生きて帰った奴は居ねぇ」
「ちょっと待ってください!」
俺は二人の中に割り込んだ。こんな事してる場合じゃない。
男は無精髭を生やし、とてつもなく酒臭かった。見た目からして数日間は風呂に入ってないんだろう。体臭もキツい。
「紐… 長紐をください!」
「紐? 何だ 本当に客かよ だが悪ぃな 紐は置いてねぇんだ 代わりになるか知らんが 縄なら陳列棚のどっかにある」
「本当ですか!? わかりました!」
「偉そうなジジィだな〜 イライラするぜ」
「…」
壊斗は黙々と縄を探した。少し探すと、丁度いい太さの縄が見つかった。
「…よし あとは斧とノコギリだけか」
「ノコギリあったよ〜」
「斧あったぞ」
手分けして探した分、すぐに見つけることが出来た。
「すみません これください」
「…こんなん買って何に使うんだ」
男は物をテキパキと袋に詰めながら静かに囁いた。
「えっと… いか…」
そう言いかけ、踏みとどまった。筏を作るだなんて口が裂けても言えない。もしそんな事言ってしまったら、即効捕まってしまうかもしれない。
「い、イカを捌きます」
「いかぁ? 何だよそれぇ?」
「イカですよ?」
「んなもん知らねぇな …まぁ良いわ 黄玉一つ 早く出しな」
「あ… はい どうぞ」
壊斗は袋から黒玉を取り出し、男に渡した。
「ん!? これって… 黒玉じゃねえか!? そんな大金で払われてもウチに返せる釣りは無ぇよ!」
「え、マジすか…」
「大マジだ!」
「どうすんだよバン!」
「まあ待て」
男は手をトパーズの顔を包むように広げて止めた。
「…それ以外は無ぇのか?」
「はい…」
「はぁ…」
男は頭を掻きむしり、ため息をついた。
「───持ってけよ」
「…どういう事ですか」
「タダでくれてやるって言ってんだ」
「おいジジィ てめぇさっき"盗んだやつは生きて帰れない"とか言ってたよな そんな大事にしてるもんタダで渡していいのかよォ」
「…ここ買おうとしてくれただけで嬉しいんだ それにちゃんと金を用意してたしよ」
「ありがとうございます!」
「おう! いい返事だな! それと変なの頭に巻いてるお前 紛らわしい事言うんじゃねぇぞ」
「テメェが勘違いしたんだろうがッ!」
「おい 口の利き方が悪ぃぞ いい加減にしろ」
「…悪かった」
トパーズは渋々壊斗に謝った
「俺じゃなくてその人に謝れ」
「ごめん……なさい」
トパーズは壊斗の見えない角度で男をキッと睨みつけた。
壊斗たちはそのまま店を後にした。
「ラッキーだったなバン! 全部タダで貰えてよ!」
トパーズはフンフンと鼻を鳴らす。
「…そうだな」
「この後はどうするの?」
エメルが問う。
「木と水があって人目につかない所って… 無い?」
「んな都合のいいとこなんてねぇと思うぜ」
「川なら村の所にあるけど…」
「あんな感動的な別れ方したのに戻るのもなぁ…」
「下流の方まで辿ってきゃ良いだろ」
「木はその近くで探すか」
「てゆーかこれ重すぎ」
トパーズはついさっき頂いた物をブラブラされた。
「仕方ないだろ 俺が持ったら壊しちまうかも知んないしエメルは持てないだろうし」
「ちっ… わーたよ」
「次に食料調達だな 海の上の生活は長くなりそうだし腐らないように缶詰とか無いんかな」
「かんづめとやらが何かは知らねぇけど… 腐る事の心配してんなら大丈夫だ 俺の盾の中は って厳密に言や違ぇけど なんて言うんかなぁ 盾をしまっておく所があるんだけどそれが異次元空間らしくてよ そん中は時間が動いてねぇみたいだぜ だから生モンでも平気だ 盾で包んで異次元空間にしまっときゃな」
「へぇ 便利だなぁお前の能力」
トパーズはまぁなと誇らしげに鼻を鳴らした。
「じゃあ早く買い行こーぜ」
日持ちのいい軽食を探すが見つかる事はなかった。
「…何でこの世界スーパーとかコンビニが無いんだよ!」
「何だそれ」
「いや、気にするな 独り言だ」
この世界、テレビとかは売ってるくせしてコンビニのひとつも無い。発展の仕方がおかしい。
「…閃いた」
『何なに???』
兄妹二人は声を揃えて壊斗に問う。
「何でこんな事思いつかなかったんだ俺 まず飯屋で適当な飯を頼む それを袋かなんかに移し替えてトパーズの盾の中にしまう」
「そんな面倒な事しなくたってそのまま食えて日持ちするやつ買えばいいだろ 例えばリンゴとかトマトとかそのままで食えるやつ 大体飯屋の飯なんか一人前を二、三食ぐらいしか盾に収まりきらねぇよ」
暫く沈黙が続いた。
「飯問題はひとまず解決したみてぇだがオレが心配なのは水分だ 外は暑いしでけぇ水筒に水をパンパンに入れたとしても大陸まで持つかどうか…」
「ならココナッツとか買えば良いんじゃないか? 水分を補給できるし果肉も少しはあるだろ 食ったことないけど」
『ここなっつ?』
リンゴやトマトはあってもココナッツは無いんかい。それとも単にこいつらが知らないだけか?仮にも王族だもんな。そんな庶民的な物知らないってか? まぁそんな事今はどうでもいいけど。
「…海水を浄化すれば飲めるようになると思うよ? お水を入れる器は必要だけど」
エメルは突拍子も無くそんな事を言い出した。
「そんな事出来るの!? 」
「器なんか手で十分だろ どーせ買えねぇだろうし」
トパーズは「ほら行くぞ」とすたこらと一人で歩き始めてしまった。
トパーズを追いかけ路地裏に続く道を通り過ぎようとした時、何者かが壊斗らを手招いた。
「ん?」
壊斗だけが、それに気づいた。
「すみませんっ!助けてくださいっ!こっちまで来ていただけませんか…?」
暗くて良く見えなかったが、相手が女性ということは声色で把握した。
「何かあったんですか」
「良いから早く来てくださいっ! そこだと人の邪魔になってしまいますし!」
トパーズは辞めとけと首を振ったが壊斗はそれをスルーした。
壊斗は路地裏へと向かう道の横に建っている建物付近にしゃがみ込んだ。
「ここなら人の邪魔にならないでしょう」
「何をしてるんですかっ! 早く来てくださいよ!」
「質問に答えて頂くまでは無理です まず何故俺たちにだけ手招きをしたんですか? 他の人にはしてようですけど」
「や、優しそうだったからですよ! それが何なんですか!」
「…まぁいいや 案内してください」
「…おい!こんな怪しさ満点の手口に引っかかんなよ!」
トパーズは女に聞こえないよう小声で壊斗に耳打ちした。
「あの様子だと本当に助けが必要みたいだし 万が一何かあるかもしんないからエメルから離れんな?」
案内された方へついていくと人気のない所に着いた。突き当たりまで追い込まれ、逃げる道が無くなったと同時に待ってましたと言わんばかりにガラの悪そうな男数人が脇から出てくる。
男たちは壊斗らを囲むようにして立ちはだかった。
「おいてめぇら 金目のもんを出せ」
男たちは壊斗ら三人の首を締めナイフを喉元に突き立て、そう言い放った。
「…やっぱな そんな事だろうと思ったぜ」
トパーズの言葉に、壊斗はため息をついた。
「ベラベラ喋ってんじゃねえよォ 金出せっつってんだろ! 次喋ったらこいつを喉に突き刺すからな」
「… そこの変な奴 その袋の中身は何だァ? 手を広げてその場に落とせ」
トパーズは指示通りボトッと地面に荷物を落とした。
「何が入ってるんだァ? おい ガーツ 袋の中身を出してみろ」
壊斗はリーダー格であろう男に突き立てられたナイフをそっと素手で握ると、目の前で粉々に砕いてみせた。
「──ッなんだコイツ!スゲェバカ力!」
「おい そのナイフ… さっきから誰に対して突き立ててんだ?」
トパーズは、自身を捕らえていた男の腕を噛み千切り、みぞおちに肘鉄を入れ、力が緩み解けた腕からするりの抜け出した。
解放されたトパーズは、エメルの首を締めていた男の顔にフックキックをかます。
その間、僅か数秒。
『い、痛てぇ!』
トパーズとエメルの首を締め付けていた男二人は一斉に声をあげた。
トパーズは噛み千切った肉を地面に吐き出した。
噛み千切られた男の腕からは血が噴水の如く吹き出している。
「いてぇよぉ…いてぇよ…ッ!」
「おいテメェらぁ 金を出せぇ」
トパーズはさっきの男の言い方を誇張気味に真似た。
「…え?」
「そうすりゃ半殺しで許してやるよ 本来王ぞ… 何でもねぇ 気にしたらぶち殺す」
「おい」
「人に危害を加える奴を殺して何が悪いんだ?」
「か、金ならあるっす! 全部持って行って下さい!」
「おう 全部地面に並べて置いていけよ?」
リーダー格の男は、懐から汚らしい袋を取り出し、ジャラジャラと玉を落としていった。
「ほら さっさと行け 目障りだ」
トパーズはシッシッと手であしらう。
「では失礼しますぅ!…お前ら ナイフを構えろ」
何か最後に聞こえた気が…
男たち数人が三人の脇を通って過ぎ去る。金を確認する為、トパーズは男たちから背を向けた。…完全に死角だ。
「へッ 馬鹿なヤツめ お前ら一斉攻撃だ!」
男たち全員ナイフを逆手持ち、人を刺す時の持ち方に変え、一斉にトパーズを襲った。
「…《断ち切る盾》」
死角からの奇襲。狼狽えることもせず、端から知っていたかのように対応してみせた。
螺旋状に分裂した斬撃を飛ばし、盾は男たちの両手両足をバラバラに切り飛ばした。
『うがあああああああああッッッ!!!』
「馬鹿はお前らだろ? 奇襲する時に声を出すか普通」
「──ッ何やってんだ!」
絶え間なく鳴り響く呻き声が煩わしい。あまりの痛みに気絶する者も現れた。
「おい 女 テメェもこうなりたくなきゃコイツらを縛り上げろ」
「で、でも… ロープとか持ってな…」
「機転を効かせろよぉ 服を破ってロープ代わりにるとかよ 生憎オレが持ってる縄は使う予定があるんだよ 早くしろ」
女は震えながらもその場にいた男の服で全員を縛り付けた。
「おい女 服を脱げ」
「…え」
「早くしろよぉ」
「ひ、ひぃッ! わかりましたぁ!」
女は着ていた服を脱ぎ、下着姿になった。
「その服をこっちによこせ それと手を後ろで組んで差し出せ」
「は… はい…」
女が差し出した手を服でキツく縛り上げた。
「よし コレで良いだろ エメラルド そのクズ共の手足を治してやれ」
「…」
「エメル…」
「わ、わかったよ」
エメルは男どもに治癒能力をかけた。緑色のキラキラした物が宙を舞う。
男たちの体はすっかり元通りになった。
「テメェら暫くそこに居ろよ? オレらが居なくなってから数十分は」
「な、何で」
「黙って従ってろ 殺すぞ」
「わかりました!」
「二人は先に行っててくれ 俺は少しこの人らと話がしたい」
その場から去ろうとしたトパーズに、壊斗は声をかけた。
「あ? このゴミ共に何の話があるってんだよ 第一バン一人残しちゃ危ねぇだろ 何があるかわかんねぇんだし」
「何かあっても俺一人で十分だから」
「…わーたよ お前がやりてぇ事はあらかた予想がつく …あんま派手にやんなよ?」
二人は壊斗を残してその場を後にした。奪った金を回収して。
「…なんでカツアゲなんてしたんですか」
壊斗はしゃがみこみ、男と同じ目線で話し始めた。
「ハッ! 何でそんな事オメェに言わなきゃなんねぇんだ 大体テメェらも同じ事してんじゃねぇか 俺らからカツアゲしやがってよぉ…」
男達は壊斗を嘲るように笑った。
「ま、そうっすね だけど俺たちは見ず知らずの人の金を奪った訳じゃない 先に危害を加えてきたアンタらに… 同じ事をしただけだ それで俺らがやった事が正当化されるって訳じゃないけど」
男たちは沈黙した。
「教えてください そこまでしてお金が欲しかった理由を───」
「…俺らも金がなかったんだ! 仕事はクビになってどこも雇っちゃくれねぇ! 自分で店を立ち上げる予算もねぇ! …そんな奴らが自然に集まって出来た集団だ 俺らだってな… 普通に金稼げるならこんなことはしねぇよ! ただ… 一度カツアゲしたらよ… 楽だったんだ… 普通に稼ぐよりも… 俺らだって最初の方は罪悪感を感じてたさ! …だがそんなもんは何度か繰り返していくうちに消えてったけどな」
「…ならもっと違う方法を考えたりしないんすか? 例えばお金を恵んでくださいって道行く人にお願いしたりとか …今のは軽率な発言でした すいません 気にしないでください」
「…そんなんで金をくれるようなやつはこの世にいねぇだろ」
「…やってみたんですか?」
「いいや やらなくても結果が見えてる 無駄な事はしたくねぇ」
「なら言いきれないんじゃないですか やったことも無い癖に」
「…お前が言ってる事が仮に正しかったとしてだ 同じ事をしてるお前に俺らをとやかく言う権利はねぇはずだ せっかく集めた金を全部奪いやがって…」
男は恨みがましく壊斗を睨みつけた。
「…状況が状況なんで 仕方なかったってやつです それにアンタらも人から奪ってんだから奪われたって文句は言えないはずです ナイフを首に突き立てて脅してまで …勿論奪って手に入れた金だろうとそれを奪い返した俺らも同じ事だけど、だから餓鬼の戯言だと思って聞いてくれていいですよ … では」
壊斗は話を切り上げ、トパーズ達の元へ向かって行った。
「お、随分と早かったな」
トパーズは意外そうな目を壊斗に向けた。
「…さっき 幾らエメルの能力で治せるからって あそこまでやる必要がどこにあった!」
「自分を殺そうとしてきた奴を同じ目に合わせるのは当然の事だろ? じゃなきゃ俺が死んじまうんだからよぉ エメラルドに気ぃ使ってあんぐらいで済ませたが… オメェらが居なくてオレ一人だったなら確実に皆殺しにしてただろうなぁ」
「…お前さ よく平然と"殺す"とか言えるよな…? つい数日前に実際に人を殺した奴が…」
「それとこれとは話が違ぇだろ …それによ お前の方こそ甘いんだよ 幾らお前が強くたってな …死ぬ時は死ぬぞ」
トパーズは眼光炯々な顔で壊斗を見つめる。
「俺はもう一般人と同じだ 家柄を盾にする事も出来ねぇ だからこそ自分の事は自分の力で解決するしかねぇ ここは殺し殺されの世界だ お前がどんな平和な暮らしをしてきたか知らねぇが… 殺しなんてここじゃ普通に起こってる事だ だからお前も覚悟を決めろ」
「っ…!俺は人を殺さない 殺したくない そうならないように何か別の解決方法を探す!」
「あっそ…」
壊斗たちは奪い取った金でトマトや果物等のそのままで食べれる物を沢山買った。五日分はこれで事足りるだろう。
壊斗たちはそのまま川方面へ向かうのであった。
もっと激しいバトルシーンとかも書きたいんですけどまだ後になりそうです。
それと三人ずっと気まずいままなのは嫌なんで払拭したいですね。




