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成り行きで異世界転生 〜チート能力、期限付き〜  作者: 乙坂創一
第二章『フロウザー家捜索』

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第十一話「旅」

お待たせしました僕の小説を読んでくれている数少ない読者様!

全話改良も終わり新しい話の構成もある程度考え終わりました。

今日から更新再開します!

「旅って言ってもここがどこかすら知らないんだけど 地図的なやつないの?」


「そんな事あるのか? ここがどこかすら知らないなんて」


「じ、自分ん家から出た事が無いから… あはは…」


「ふーん まぁ良いか じゃあオレが説明する」


トパーズはジェスチャーを交えてを話し始めた。


「今俺らが居る所はライヴァンって国な ここはその南端 ダイヤモンド王国を正面に見て右側… 西にずっと向かえば着く国だ」


「ライヴァン…」


「オレたちは今からダイヤモンド王国を避けてフロウザー家を目指して世界中を旅する …案外直ぐに見つかるかもしれないけどな」


「あのさ、世界中を旅するって言われてもさ… この世界がどれぐらいの広さなんだ?」


「…めんどくせぇけど 最初から説明すっか〜」


トパーズは頭を掻きむしり、大きく背伸びをした。


「まず! この世界には五つの国がある」


トパーズはへし折った木の枝を使い、地べたに絵を描き始めた。


「全体図はこんな感じだ 動物の象みてぇに見えるから総じて"ゾウ大陸"なんて呼ばれ方してる 俺らはこの真ん中のダイヤモンド王国を避けた四つの国からフロウザー家を探し出すって事だ」


「避ける? もしかしたら敢えてダイヤモンド王国の端っことかに居る可能性は無いのか?」


「それだけは無ぇだろ わざわざ見つかるリスクの高ぇとこに住むバカが何処にいるんだよ」


壊斗はそうだなと頷いた。


「…話続けるぞ それぞれ別の国だって言っても大陸同士でが繋がってるしよ… すぐ捕まっちまう可能性が高ぇ」


「なら今すぐ強行突破するしかないだろ」


「だから今の俺らじゃ勝ち目ねぇって」


トパーズは若干キレ気味にそう言った。


「まぁ仮にオレを本気で見つ出そうとしてんなら …もうとっくに見つかっててもおかしくないけどな 俺が逃げ出した後に幾らでも追跡するこたぁ出来たはずだ それなのに三日もなんの音沙汰もねぇってことは… 端からみつける気がないって考えるのが妥当だろ 父さんはオレのことなんか微塵も興味ねぇだろうし 俺に何かする力も度胸もねぇと思ってるんだろうな」


トパーズは拳に爪痕が残る程強く握り締めた。


「な、なら!」


「でもお前の事は確実に殺しに来ると思う …大方下位を大量に送り込んでくるんだろうな」


「…下位?」


「護衛隊の階級な 上位はオレを含めた"四兄弟"のみ それ以外の隊員は下位って事だ」


「そうか… ありがと それで 俺を確実に殺しに来るって… その下位って奴らに対する暴力ってそんな重罪なのかよ? わざとやった訳じゃねぇんだけどな…」


「あの人って何故か一般人と護衛隊員を上下つけたがるんだ わざとだろうが無かろうが関係ねぇだろうな」


トパーズは続けて語る。


「で、だ… ここからはさっき言ったこと全て無視した話だ」


「何で!?」


壊斗はツッコミを入れた。ビシッと叩きたい気持ちを抑えて。


「…実はオレ気づいちまったんだ」


壊斗のことなんて気にもとめずトパーズは話し続けた。


「何に…?」


「海を超えた先に"何か"があるって事にだよ!」


「何があったんだよ! 勿体ぶらずに言えって!」


「何かは何かだ でも…オレにはその何かが 大陸 っぽく見えたんだ」


「どうせただの無人島かなんかじゃないの」


「いや! 確かに動いてんのが見えたんだって! あれは人間だった!」


「それで? 何か不思議なことでも…」


壊斗は喋っている途中、トパーズの言ったことを思い出した。


「それって… ゾウ大陸ってやつじゃないんだよな…?」


「ゾウ大陸だったらわざわざこんな言い方してねぇよ」


「じゃあつまり 六つ目の国があるかもって事か…?」


「あれが国がどうかはまだ分からねぇ でも、だからこそ行ってみたいんだよ 確かめてみたい! 今まで海の向こうは何も無いって言われ続けてきたんだぜ!? それなのに見つけちまった! ワクワクすんだろ!? それにフロウザー家ももしかしたらだけどそこに居る可能性が高ぇし! "アイツ"の能力で海の先を見たのかもしんねぇ…!」


「海の向こうには何も無い…?」


海の向こうに国があるとして、何で"何も無い"だなんて言ったんだ。ただ単に開拓途中だからか?


でもどんなにここが発展途上国だとしても探究心の凄い冒険家が海を渡ったりするはずだ。誰一人このゾウ大陸? から出た事が無いなんておかしな話だ。…聞いてみるか。


「誰もゾウ大陸から出たりしないのかよ?」


「…理由(わけ)は知らねぇけど 海の向こうに行こうとすること自体が禁止なんだ」


「それを律儀に守ってるってのかよ…」


「バレた場合の刑罰が重いからなぁ 海の中に少しでも入れば… 例え事故だろうと血縁者、遠い親戚だろうが全処刑だ 近づいただけでも殺されるって聞くぜ それを押し通して海の向こうへ行くやつも居ただろう …誰一人として戻ってきたって知らせを聞いた事はねぇ アッチの国で暮らしてんのか… 何も無くて野垂れ死んだかのどっちかだろうな ゾウ大陸に戻ってこようだなんて馬鹿は居ねぇだろうしな どうせ殺されんだから」


「…」


壊斗は顔を顰めた。


「だからオレらも覚悟を決める必要がある つっても壊斗は死刑確定だし 関係ねぇだろうけどな」


トパーズは爽やかに笑った。


「…そいえばよ 何で"海の向こうに何かがある"って事をトパーズが知ってんだよ …もしかして」


「わざとじゃねぇ! 飛行練習中に何処まで上に行けるか試してた時にたまたま見えちまったんだよ …遠くの方に大陸が見えたんだよ! 流石にそこまで行く度胸は無かったんだけど どうせ追われる身なら幾ら規則を破った所で痛くも痒くもねぇぜ だからさ 早く行ってみようぜ!」


「滅茶苦茶不安だ…」


「食料と水を大量に買い込みゃいいだけだ 往復できる位のな もし何も無けりゃ来た道を戻るだけだ …今更死刑の一つや二つ怖かねぇだろ?」


知らない世界に知らない国、それだけで大分不安なのに、そこに誰も知らない未知で未開の"何か"を突き止めに行くのは流石に嫌だ。このまま一か八かダイヤモンドの元へ殴り込みに行くか… の二択だな。なら───。


「…何かあったらすぐ引き返すってなら良いぜ ……滅茶苦茶不安だけどな」


「おお! まじか! よっし!」


「但し エメル様が良いってんならな」


「へ?」


トパーズは目をパチパチさせた。


「エメルはどうしたいん? エメルの判断に任せるよ俺は」


今まで二人だけの世界に入っていたのに、急に話を振られたエメルはあたふたした。


「えっと… カイ…… バンが一緒なら…」


「おいエメラルド… ひょっとしてお前が今言いかけたのってまさかとは思うが そいつのミドルネームじゃねぇだろうな…!?」


「ち、違うよ!」


エメルの顔がボッと赤く染った。


「またそれか… なぁトパーズ そのミドルネームとやらについて教えてくれよ エメルが中々教えてくれないんだ」


「ミドルネームだぞ!? 知らないハズねぇだろ!」


「それが知らないんだよ 早く教えてくれって」


「お前… 親は?」


「親? …多分ピンピンしてると思うけど」


そういえば俺が死んだ後ってどうなったんだろ。皆泣いたりしてくれてるかな? …父さんと母さんには迷惑かかっただろうな…事故死の場合って葬式とかどうなるんだろう。バラバラになってるだろうし。


「ひょっとして 王族だけなのか…?」


しんみりとした気持ちの壊斗の事などお構いなしにトパーズは話し続けた。


「…知らんわ」


「…ミドルネームっつうのは、生まれた時に両親に名付けられる姓と名の間にある名前の事だ その名前は決して他人に教えたり、知られちゃならねぇ 例え兄妹であっても」


「知られたらどうなんだよ」


「一生結婚出来なくなる」


「お前らにはあるのか? ミドルネームってやつ」


「まあな」


「私も一応…」


「へぇ…」


この世界にはそんな文化があるのか。


「にしても エメラルドとお前が…」


「だから本当に違うって!」


「まぁそんなに恥ずかしがんなって…」


「…もしミドルネームを教え合ってたからって お前に何の関係があるんだ」


「じゃあ何でエメラルドはお前にそんな懐いてんだ? そいつはそんなすぐ人に懐くような奴じゃねぇ

ま、親があんなだかんな… お前を親に見立ててるんじゃね?」


「もういいっしょその話… で、その大陸もどきにはどうやって行くんだよ」


「…ああ ここの近くに森があるだろ? そこを抜ければ直ぐに海に出る筈だ そこからは… 泳いで行くとか?」


「無理だろ! 船とかないの?」


『ふね?』


「知らないの? じゃ、じゃあ"ボート"とかは聞いた事無い?」


「知らねぇなあ」


「私も…」


おいおいマジかよ…。船どころかボートすら無いのかこの世界。まぁ海の向こうに行く事が禁止なら仕方無いかも知んないけど、流石に徹底的過ぎないか?


じゃあ一体どうすれば…。


壊斗は頭をフル回転させると、十秒程で答えを導き出した。


(いかだ)…」


『いかだ?』


「船が無いなら作りゃいいんだ 正直ある程度しか知らないし時間がかかるかも知んねぇが… トライアンドエラーを繰り返せばきっと出来るはずだ!」


「何自分の世界に入ってんだよ 早く教えろって」


「この世界は紐はあるよな? 流石に無いわけないよな!」


「あるけどよ… この世界この世界ってまるで別の世界から来た様な言いぶりだけど… オレらの知らないことばっか知ってるし 本当お前一体どこから来たんだよ?」


「…日本」


「日本って国だ 生まれも育ちもな」


壊斗は二回繰り返し言った。


「…紐を買いに行こう あったら斧とノコギリも」


「おい それだけかよ? もっと」


「話は後回しだ」


「なら話し合いも一段落ついたし早速買い出しに行くか!」


乗り気なトパーズをひとまず宥める。


「お前まさかそのまま行くつもり? 王子が素顔のまま歩いてたら警戒されるし捕まりやすくなる ちょっと待ってろ 変装グッズ買ってきてやるよ」


「いや 大丈夫だ 俺は盾の素材を変えて布にして顔に被るから」


「そんな事出来るのか?」


「まぁな」


「なら一々しまわないでずっと持ってたらいいんじゃね? MPとか無いなら」


壊斗は重大な事に気づいてしまったという顔でトパーズを見る。


「あ、確かに でも荷物を包んで持ち運ぶ時にはしまわないといけないんだよ 第一邪魔だしな」


「ねぇ… もう行かなきゃだめなの?」


エメルは壊斗の裾を引っ張りそう尋ねた。


「…そうなるな」


「…じゃあさ おばあちゃんの所に挨拶に行こうよ」


エメルの言ったことに壊斗は共感した。確かに暫く会うことはなくなるだろうし沢山恩があるし別れを言うべきだと。


「そうだな 別れの挨拶をしに行こう」


俺とエメルは懐かしのおばあさんの家までやって来た。トパーズはお留守番。


戸を叩き、「はーい」と声が聞こえ、ドアを開けてくれた。


「カイトです お久しぶりです」


「あら!カイトくん!? 久しぶりねぇ 随分と顔を見せないで…それにエメルちゃんも!」


「あはは 少し事情がありましてね…」


壊斗はちょくちょくお婆さんに顔を見せていた。然し幾ら信用に値する相手であろうと必要外の外出を避けていた壊斗にとっては呑気に顔を見せに行く事は出来なかった。つまり、買い出しに行くついでに偶に顔を出していたぐらいだ。


「丁度良かった!ついさっき切り干し大根を作ったのよ 風呂敷に包んであげるからエメルちゃんとお食べ!」


「良いんですか!? ありがとうございます!」


壊斗は話を変える。


「実は言わなきゃいけない事がありまして…」


「何かしら?」


「俺たち 引っ越す事にしました」


「あら! 本当? 随分と早いわね ひょっとしてエメルちゃんお家に帰ることにしたのかしら」


お婆さんは耳打ちで聞いてきた。


「そういう訳じゃないんですけど…」


「…あんまり人の家庭に口出すのも良くないわ これ以上は聞きません それにしても寂しくなるわねぇ…」


「…ッたまに!遊びに来ます!」


壊斗もお婆さんと同じ気持ちだった。


「いつでも戻ってきていいのよ」


「ありがとうございます!」


「じゃあ…」


お婆さんが話を切り上げようとすると。


「ま、またね!」


ずっと俺の後ろに隠れていたエメルが初めて自分からお婆さんに話しかけた。


「うん!また会いましょうねッ!」


お婆さんはとても嬉しそうにエメルに別れを告げた。


「カイトくん エメルちゃんを宜しくね 何があってもしっかり守ってあげてね」


「はい!」


「体調…壊さないでね」


「お婆さんもお元気で!」




トパーズを待たせているので早めに迎えに行った。


「遅せぇぞ!」


「そんな待たせてないっしょ」


「一刻も早くこんな所からおさらばしなきゃダメなんだよ!早く買い出し済ませてとっとと出よーぜ」


トパーズは壊斗を急かす。


布盾(クロスシールド)


トパーズは自身の盾をテーブルクロス程の大きさの黄色い布に変え、顔に巻き付ける形で縛った。


「ハハッ! まるで泥棒だな」


壊斗は馬鹿にした様に笑う。


「こんな泥棒が居るかよォ」


トパーズも一緒になって苦笑いをした。


エメルはキョトンとしている。


「じゃあ行くか」


三人は完璧とは言えない変装をし、大通りの商店街まで向かった。

先週ヴェノム見に行ったんだけどめっちゃ面白かった〜 カーネイジ弱かった事以外文句無い笑

最後にちょこっとスパイダーマン出てきたのは嬉しかった

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