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荒れ狂う人々  作者: 牧田祐樹
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二話クラウン

僕はひたすら川と遠くに見えるビルや道路を走る車を見ていた。


「こんにちは」

女性が僕の近くで言った。

「こんにちは」

「あなたも参加しませんか?」

女性が言った。笑顔で優しく。

「何にですか」

僕が言った。

「デモです」

女性が言った。

「いや。いいです」

僕が言った。

「そうですか。残念です」

女性が言った。悲しそうに。

「気が変わったらこちらに」

女性は右のポケットから黒色の合成皮革の入れ物から名刺を出して、僕に渡した。

そこには、貧困支援の会会長と書かれていた。

 僕は何故こんなことをしているのだろうか聞きたくなったので、女性のほうをみた。しかし、女性はいなくなってしまった。

 不思議な女性だ。綺麗な長い黒色の髪をしていた。整った顔立ちをしていたような気がした。

 僕は座っていた体を起こし、歩いた。そのまま、一時間近く歩いて家に帰った。

僕はテレビをつけた。ニュースが放送されていた。検察庁の問題を放送されていた。

やれやれ。いくら今の政権が問題を起こさないから、何も問題のない検察庁の改正を批判するのか。僕は不思議に思った。著名人や芸能人も騒いでいるようだ。

 コロナで暇なのだろうか。そういえば外出自粛がでているのに外に出てしまった。まあ、人との接触や三密をまもればいいか。知事も外出するなとは言っていないだろう。デモの人たちは接触しているのではないか。ストレスと不安などが溜まって考えることができなくなっているのだろう。

 僕はアパートの駐車場に止めてある新型のクラウンを洗車しようと外へ出た。

ワックスが入っていると書かれてある洗剤をバケツの水に入れた。泡立ててクラウンの前方部分を洗った。そこから右の窓のほうに移動した。洗ったら次は後ろのほうを洗った。洗ったら次は左のほうを洗った。全部洗ったら、二つ目のバケツに水を汲み、泡を流した。

 全部流したら。次は中の掃除にとりかかった。しかし、汚れていなかったので、運転席に座り、ドアを閉めた。シートの色は黒だ。とても柔らかい。そしてハンドルを握る。気持ちいがいいな。最初乗った車はマツダのデミオだ。今はマツダ2になった。デミオは中古車で、職場の出勤用に両親が買ってくれたのだ。今思えばトヨタのアクアかホンダのフィットを買っておけばよかったと思った。デミオはいい車だった。しかし、ブレーキから音がするのだ。トヨタとホンダは事故が少ないと僕は思う。

そう思っていると、眠気を感じた。僕は運転席のシートを倒して寝た。

 そして起きた。時間を確かめるため、左手につけている腕時計を見た。時刻は4時35分をさしていた。やれやれ。十時間以上寝ていたようだ。 

 僕はロックを解除して、階段を上がり、部屋に戻った。暇なので小説を読むことにした。 

 僕はいつ買ったかは分からないが1Q84とかかれた本を本棚からとって、読んだ。 

そうか、この小説は昔に読んだか。序盤にかかれているクラウンロイヤルサルーンをみてクラウンがほしいと思った気がした。

ありがとうございます。

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