表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

女子の百合好きは腐なのだろうか

「雫ちゃんいる?」

クラスにそんな声がかかる。

僕はぶんぶんと腕を振り所在を伝える。

あ、今本がいいところなんだよ。


仕方ないな。

栞を挟み本を閉じる。

「どうかした?」

「今日の夕飯、頼めませんか?」

飛鳥からそんな話を聞くのは始めてだった。


昼休み。申し訳ないが彼女の方は断らせてもらった。


「実は、私、デートに誘われてしまいまして。‥‥‥あ!ばれてませんよ!?」

「大きな声を出すなよ、それこそばれる」

「確かに‥‥‥」

まあ、僕からしても顔立ちは良いしね。仲良くしたい人は多く出るだろ。

「デートってことは相手も一人?いきなり過ぎない?」

「一応二人きりでは無いですけど、誘ってきた人からは『デートだね』と」

飛鳥弱そうだもんね。押しとかに。


「別に行ってこいよ。夕飯は、まあ、なんとかなるだろ」

僕が言えた話じゃないが、ここはファンタジーの世界か何かかよ。



放課後。

見るつもりは無かったんだが、見えてしまった。

あの子、光って呼ばれてた子だったな。


「‥‥‥雫も女子同士のいちゃいちゃを好きなタイプだったりするの?」

「うわぁ!?」

「そんなにびびらなくてもよくない?」

誰かといえば真弥だった。

あの五人以外で僕への会話をするのは真弥か先生くらいだろ。

「“も”ってことは知り合いに誰か百合好きがいたわけか」

もしかしたらGLやレズの域まで行ってるのかもしれない。(なお、この二つの違いはほとんど区別してない)

女子の半分は腐の方だと言うのは本当なのかもな。ソースはラノベ。


「今日は残念なことに光達が用事らしいからね。暇なわけ」

「‥‥‥勉強あるから」

「嘘つけ、私より点数悪いの知ってるよ?」

真弥は上位カースト。クラス、学年だけでなく、テストでも。

「勉強はついでに教えてあげるから、行くよ」

「何をしに行くんですか!?」

「追いかけるの、尾行」

普通に犯罪なんだよなぁ‥‥‥


いたね。

あー、なんで真ん中に座らされてるんだよ。

そういうの苦手でしょうに。

あー、先行き不安。


「大丈夫なの?あれ」

「大丈夫な訳ないでしょ」

どっからどうみてもダメダメですよ。


会話はここまで聞こえてくることは無いが、会話がまともに続いていないことだけはわかるな。

頑張ってほしい。

「んで、勉強は?」

「本当にするわけ無いでしょ、僕をなんだと思ってるのさ」

「知ってた」

勉強するのは精々テスト前だ。

それ以外は授業くらいだ。

いや、授業もまともに受けているのは7割位か。

「ガチガチだし、大丈夫?助けなくて平気?」

「ばれるから出られないでしょうが。それに大丈夫だろ」

まあ、明日休むことになったらそれはそれだ。


ばれないように向こうより先に店を出る。

案の定、飛鳥は次の日休んだ。

私は百合問題ないどころか好きです。

TS行けます。

なんならレズ気味も構わなかったりします。

行き過ぎてたらこっそり読みます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ