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社畜OLは、打倒邪神を目指す!  作者: もっけさん
ハルモニア王国王都
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86.2週間の使い方

 翌朝、朝食の席で今後の事を話すことにした。

「ご飯食べながら聞いてや。現状、部屋が圧倒的に足りん。そこで、昨日アンナと共に内装を専門にしとる職人のところに行ってきた。こっちの言葉で言えば内装業者やな! 急な仕事を捻じ込んで貰っとるから着工までに2週間かかる。サイエスの1日が、こっちでは1週間になるねん。で、そこでその2週間をどうしようか考えとる。イザベラは問答無用でレベル上げな! それ以外は、どうしたいか聞かせてくれんか?」

「私はアトリエに籠ってノルマ達成せなあかんし、その手伝いにイスパハンを借りるで」

 アサリの味噌汁を飲みながら、留美生(るみな)がボソッと呟いた。

 イスパハン戦線離脱。

 パンジーは戦力外だから離脱。

 残り15名は何したいかだ。

「あの、買って頂いたものを使ってみたいのですがダメでしょうか?」

 ルーシーが、おずおずと挙手して聞いてくる。

留美生(るみな)、使い方教えんかったん?」

「お前、取引先から帰ってきた時の皆の顔思い出してみ。脱力感が半端なかったやろう。ガチで疲れてますって時に、何教えられても覚えられんわ」

 確かに、昨日は皆がゲッソリした顔をしていたな。

「使い慣れる必要はあるしな。うし、ワウルが講師として皆に教えてやれ。イザベラはワウルの助手な」

 はい決定とばかりに決めたら、

「ちょっ、姐さん嫌っすよ。人に教えるなんて苦手なんっす」

と拒否られた。

 苦手なのは、どちらかと言うとイザベラの方だと思う。

 あいつは、何でもかんでもフィーリングで覚えてしまうので説明も自己流で分かり辛い。

「使いこなせるまで教えろとは言っとらんで。電源のON・OFFとネットの見方、地図アプリの使い方、メールの送受信の仕方。これだけ出来れば良いわ。後、娯楽にゲームアプリの使い方なんか教えたり」

「それは、私が教える」

 シュバッと手を挙げてランランに目を輝かせるイザベラが居た。

 一番ゲームにハマっているいるもんな。

 偏ったお勧めになりそうだが、まあ良いか。

 スマホの操作に慣れるなら、実践が一番!

 適当に触って慣れろだ。

「じゃあ、ゲームはイザベラに任せるわ。後、この作品見ておいて損はないで」

 ジブリールの名作映画や魔女っ娘アニメ、ド定番な青春ドラマなどなど、リモコンでテレビを操作しながらオンデマンドDiTV動画配信画面を表示させた。

 DVDデッキは我が家にはない!

 何故なら嵩張るからだ!!

 契約する配信会社によって見れるものが異なるので、一番安い会社と契約をしている。

 ニッコリ動画やYour Tubeでも動画は見れるしね。

 因みに食事時は、ニュースを流すのが山田家の日課である。

 時事ネタもネットで幾らでも手に入れることが出来るが、映像として見た方がより印象に残る。

 N●Kはジャミングで見れないようにしているがな!

 あんな汚職まみれの糞会社の作った反日放送なんか見れるか。

「他にしたい事はあらへんか?」

「あ、あの! ディゼニーランドという場所に行ってみたいです!!」

 イーリンが丁度特集で流れていたディゼニーを行ってみたいと言い出した。

 ディゼニーの入園料だけで結構なお金が飛ぶな~。

 私達は、この間行ったばかりだしなぁ。

「うーん、ごめんな。ディゼニーは、つい最近行ったばかりやねん。またの機会やな」

と言うと、ガーンッとショックを受けた顔をした。

 ディゼニーに連れて行ってあげたいが、新作が出てないので今回は見送り決定だ。

「ディゼニーやないけど、この辺に2つテーマパークがあるさかい。そこへ行ってみたらどうや?」

 ユニバーサルスタジ大阪≪USO≫と枚方パークンだ。

 絶叫系遊具で遊ぶなら枚方パークンだが、お土産やショーを楽しむならUSOだろう。

「テーマパーク代の予算は1人3万円。事前にネットで情報調べて各自で行くこと。ただし、ジャックとチルドルは大人同伴が大前提やから一緒に行ってくれる人を見つけて説得しいや~。後、スマホとパソコンの基礎が使えるのが条件やで。お金は留美生(るみな)に預けておくから宜しく」

「何で私やねん! アトリエに籠るって言うてるやん」

「私とアンナは他にもやることがあるし、日本(こっち)の金銭感覚があるのはお前しかおらんやろう。大体、家計の財布握ってんのお前やん。お前が率先してやれ。家長命令な」

 伝家の宝刀『家長命令』!

 全然効力はないけどな(笑)

 仕事で外に出る私と自宅に引き籠って物作りする留美生(るみな)とでは、留美生(るみな)の方が分が悪い。

 だって、この世界の事をよく知る人物って私と留美生(るみな)しかいない。

 アンナも最近、経済関連や世界情勢に興味を持ち始めて勉強しているみたいだから、そのうちあっという間に抜かされるだろう。

「ハイハイ、オ姉サマ。ヤラセテ頂キマス」

 不服そうな顔をしながら、新人君達の押し付けに成功した。

 私は、食事を終え一服した後にアンナを連れて●×不動産へと足を運んだ。

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