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社畜OLは、打倒邪神を目指す!  作者: もっけさん
ジェリダン共和国
172/295

169.戦力増加を図ろうと思います

 リオンを連れて冒険者ギルドにやってきました。

 童顔だけあって、子供のお使いに見られるのが屈辱だ。

 これが、合法ロリというやつか!!!

 ハルモニア王国から出国した時に魔物モンスターから奪った魔石などは、拡張空間ホームの新しいフォルダーに入っている。

 Crema(クリマ)フォルダーの中身を勝手に使うわけにはいかないので、現金に換えられるものは変えておくことにした。

 肩掛けのショルダーに手を突っ込んだら、クインテットが入っていた。

「……何でおまいらが、ここにいる。留美生(るみな)のところに居たんじゃなかったんか?」

<討伐クエスト受けるんやろう? 面白そうやと思って>

 テヘペロと可愛く舌をチロチロ出す赤白に、私はハァと溜息を吐いた。

「討伐受ける予定やけど、実際に行動するんは明日やで。まあ、ええわ。白朱の登録してへんし、ついでにするわ」

<何や、つまらん>

 私の答えに多少の文句はあったが、日本へ強制送還させるぞと脅したら大人しくなった。

 一足先にリオンがクエストが張り出されている場所に立っている。

 選ぶ目が真剣だ。

 私もザッとクエストの内容に目を通すが、これと言って良い物は無い。

 ふと、1番古い紙を見つけた。

 詳細を確認すると、ロッソ山の山頂付近にワイバーンと地竜が住み着いているので、その討伐の依頼のようだ。

 討伐金額もかなり高い。

 私たちのパーティーなら討伐は可能と判断出来るが、出来れば契約(テイム)して有効活用したい。

 これから戦争に行くなら、戦力は強化したい。

 予想される戦闘方法は、騎馬兵・歩兵・弓兵・魔法兵だろう。

 ワイバーンを契約(テイム)出来たら、航空権を獲得して戦争も優位に進められるのではなかろうか。

 地竜は、出方次第で始末するか契約(テイム)するか決めよう。

 クエストを剥がして、そのまま受付に持って行く。

「本日は、どのようなご用件でしょうか?」

 安定の勘違いありがとう。

「このクエストなんですが、ワイバーンと地竜を討伐せず契約(テイム)した場合はどうなりますか?」

 受付嬢困惑ww

 いつもの事だが、見た目おこちゃまがSランクの討伐クエストを持ってきたら驚くわな。

「Sランクのパーティーでも難しいクエストです。貴女が、テイマーでも難しいと思います」

「私、Sランクですよ」

 ギルドカードを提示すると、受付嬢に2度見されてしまった。

「た、確かに確認しました。しかし、ワイバーンと契約(テイム)するのは難しいかと……」

「出来なければ討伐しますから。仮に契約(テイム)した場合も、クエストは達成されるのか確認したいのですが」

「確認してきます」

 根城にしているロッソ山頂から引き離せば、ある意味目的は達成したことになるのではないだろうか。

 契約(テイム)中は、私の命令に従うことになるわけだし。

 まあ、クインテットは元がフリーダムで言う事聞かないことが多々あるけど。

 10分弱席を離れた受付嬢が戻ってきた。

契約(テイム)出来た場合も、クエスト達成と見なすと回答がありました」

「じゃあ、これ受けるわ。リオンも良いか?」

「ああ」

「では、受領します。クエストを放棄した場合は、違約金が発生するのでご注意下さい」

「了解。後、この子もカードに登録してくれへん。最近、契約(テイム)したばかりやねん」

 ショルダーバッグの中に居た白朱を取出して見せると、受付嬢の顔が引きつった。

 人によっては、爬虫類は敬遠されるもんな。

 こんなにキュルルンとして可愛いのに……。

 白朱を手渡し、魔法具の上に乗せてカードに上書きしている。

 カードと共に白朱を返された。

 受付嬢は涙目だ。

 これも仕事だ、ガンバレ!!

「こちらのクエストは、特に期間は定められていませんが契約(テイム)もしくは討伐が出来るまでは、別のクエストを受けることが出来ませんのでご注意ください」

 そういう重要事項は先に言って欲しかった。

「分かりました。明日から取り掛かろうと思います」

 私は、リオンを連れて宿へと戻った。

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