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社畜OLは、打倒邪神を目指す!  作者: もっけさん
ハルモニア王国王都
129/295

127.免許取得できませんでした

 端的に言おう。

 運転免許の試験に落ちました!

 筆記は問題なかったが、実習がダメでした。

 キヨちゃんが居ても、試験の神様は居なかった。

 原付で公道を走るのでさえ30キロ出せない人間が、車で30キロ以上出せるわけがない!

 試験官に逆に危険と判断されて落とされた。

 ちくせう。

 試験に受かれなかったので、合宿費用は自腹になりました。

 というか、自腹にされました。

 落ちて帰って来た私に対する第一声が、

「合宿までして試験落ちるってどんだけやねんww」

留美生るみなは語尾に草生やしpgrしてくれた。

「人には得手・不得手があるんや! 私が免許取れんでも他の人が取れれば問題あらへんもん」

「負け惜しみワロス。落ちてんから、合宿代は自腹な」

「ぐぐぐっ……」

 受かるのが前提条件なので、自腹切るのは仕方がない。

 仕方がないのは頭では理解しているのだが、留美生るみなの言い方が一々癪に障る。

「それで、留守の間問題行動起こしてへんやろうな?」

「小さい諍いはあったけど、特に問題になることはないで」

「不届き者は自衛団から警邏隊へ引き渡してますので、今のところ目立って大きな問題はありませんでした」

 留美生るみなとアンナ2人から報告を受け、問題がなければ良しと満足していたら、アンナから人の名前が載ったリスト一覧を渡された。

「何や、これ?」

「レン様がいらっしゃらない時に、神社に訪れた人達で使えそうな人物をスカウトしておきました。2枚目は、指導ブートキャンプの日程になります」

 ざっと目を通しただけで100人以上はいる。

 2枚目を見ると、みっちりと1日のスケジュールが記載されていた。

「ちょっ、これは無理やろう」

 就寝以外殆どが実務・戦闘訓練になっている。

 10時間の睡眠が8時間まで削られている。

 私が決済しなければならない書類整理などが、それとは別に追加されるのだ。

 どこのブラック企業だよ!! と泣き叫びたくなった。

「眠気はリポピタンDで取って、体力回復はHPポーションでドーピングして下さい。レン様なら出来ます」

 うふふと笑みを浮かべているが、目が全然笑ってない。

 ガチで本気で言っている。

 周囲を見渡すが、誰一人目を合わしてくれる者がいなかった。

「……アンナに人生相談を任せるからやん。自業自得や」

「Noooooo!!」

 断じてそんなつもりで任せたわけじゃないのに!

 何で裏目に出ちゃうんだ。

「もう、仮採用の通達出してますので明日から頑張って下さいね」

 決定事項ですと言わんばかりに言い切られてしまった。

 勝手に仕事を取ってくるって、本当私の秘書は有能だ。

 有能過ぎて涙が出てくるよ!!

「そんじゃ、花令かれんは頑張りや。私らは、合宿に行ってくるわ」

 留美生るみなは、合宿という名のバカンスに旅立った。

 その後姿が、滅茶苦茶眩しかったと記しておこう。

 留美生るみなが戻る間、アンナが組んだブートキャンプの予定を粛々とこなす日々を過ごした。

 紅唐白べにとうきよを引っ提げて、肩こりと腰痛に悩まされながらスパルタモードで行った。

 この時、参加した面々は後にCremaくりまの中枢に配属されることとなる。

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