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キャンピングカーで異世界へGO  作者: ぽぷねこ
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8-2

 ♢♢♢8-2

 サウスとコリルのメンバーとは別れ、俺たちはカマレロへ戻ってきた。ラスタとグリーには残ってもらった。他の魔族たちにはこの人が新王だとラスタが明言すると、なぜか全員、俺に忠誠を誓った。後で聞いたのだが、魔族は強い人に忠誠を誓うのが普通だとか。

 ライナスリークは娘の手を引き、側近の人たちと去って行った。


 カマレロへ着くと直ぐに光剣さんのところへ向かった。王宮の中を歩いていると、不安なのかサイレン王の娘サリナは俺の右側をピタリと並んで歩く。何故かマリンまでも左側をピタリとくっつき歩く。

 光剣さんの部屋の前で止まり、ノックして、返事があってからドアを開け中へ入る。

 俺とサリナが並んで入ると、光剣さんがそれを見て、

「師匠。彼女ですか」と、聞いてきた。

「違います」なぜか、マリンが即答した。

 光剣さんの体調はすこぶる良さそうだ。それを確認してから、別れ、キャンピングカーの方へ行く事にした。今、キャンピングカーは王宮の広い庭に置いてある。そこで、サリナの衣服等必要な物を揃えるつもりだ。シャワーの使い方をサリナに教えるようマリンに頼み、その間に、準備した。俺のいた世界の衣服を着用したサリナは、俺のいた世界の人だと言っても違和感ないほど、しっくりしているし、ものすごい美人だ。渋谷あたりを歩いていれば、数分間に一回はナンパされそうだ。

 体調も良くなった事だし、当然お腹も空いているだろうと、軽いものという事で、サンドイッチなど調理パンをいろいろ用意した。飲み物はコーヒー牛乳。以外にも良く食べてくれたし、結構気に入ったようだ。お腹も満足してくれたところで、デザートにプリン。これも気に入ってくれたようだ。

 食後の一服していると、マリンの頭の中にゼウスの思念が送られてきて、マリンは慌てて席を外し、奥のベットルームの方へ行く。

「ゼウス様。何事でしょうか」

「おおマリンよ。神殺しの送還方法がわかったぞ。2日後の昼の刻に、勇者召喚したところから送還出来るぞ。送還の儀は我々神がやるから準備をするように」

「御意」

 マリンは複雑な気持ちになりながら、ゼウス様からの思念を受け取っていた。

 リビングに戻ると、晴人さんの元の世界へ戻れる方法が見つかったことを知らせた。その知られを聞いて晴人は、喜び、すぐに知らせようと、光剣さんの所へ向かった。


 今日は朝から光剣さんとデートです。光剣さんは、昨日、元の世界へ帰れる事になった、と言ったら、お土産が欲しいと言い出して、今日二人で買い物に行く約束をした。15歳くらい年下の女性とのデートは照れ臭いけど、ちょっとウキウキな気分なる。

 光剣さんは、珍しいものや、興味を惹かれるものを見つけると、きゃっきゃ言って、はしゃいで見て回っている。こうやってみると光剣さんも普通の女子高生だなと微笑ましく見てしまった。


「それではよろしいかな」

 ゼウスが、俺と光剣さんに促した。光剣さんはお世話になった人たちとお別れの挨拶をしていたが、それを聞いて、手を振り魔法陣の方へ歩いてきた。俺も、ハクウンやライナスリークに今後のことをお願いして魔法陣の方へ歩いて行った。

 各位置に神々が立ち、詠唱が始まった。中央に光の波が現れ、上下に揺れながら大きくなって行く。

 俺は、周りを見ていて、マリンに目が止まった。マリンがサウスに寄りかかって泣いている。サウスはマリンの頭お撫でているが、マリンの方が大きく震えるほどに泣いていた。

(そうだよな。このままじゃ帰れないよな)

 俺は心の中で呟き、光剣さんに「ごめん、俺、もう少しこっちにいるわ」と、言った。

 光剣さんもわかっていたみたいで、素敵な笑顔で「頑張って」と、ひとこと別れの挨拶をした。

 光が大きくなり体を包み込んだと思ったら、光が弱くなり、光が消えると、人の姿は消えていた。

 神々に拍手が起こり、ゼウスもホッとして「これで神殺しもいなくなった。よかったよかった」と、安堵の声を漏らした。

「それはよかったですね」

 俺も、ニコニコしながら、ゼウスに話しかけた。ゼウスはニコニコしながら、声をかけてきた俺の方を向いたと思ったら、何故か急に顔が青くなり、口から泡を吹き倒れた。

 俺はサウスに寄りかかって泣いているマリンの方へ歩いて行って、照れ笑いしながら「もう少し、ここにいるわ」と、声かけた。

 マリンはその声を聞いて、こちらを向き、いきなり駆け寄って抱きついてきたと思ったら、俺の唇に唇を重ねてきた。

 周りから「おう」と、声が聞こえる。

 ミルクちゃんは、「ねえ、お兄ちゃん。マリンお姉ちゃん、なんでチュウしているの?」と、兄を見上げ不思議そうな顔をする。

「お前も好きな人ができたらわかるよ」

 ハクウンは妹の頭をやさしく撫で、将来、ミルクにもそういう人が現れ、幸せになれる時代を作ろうと、心の中で誓った。


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