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キャンピングカーで異世界へGO  作者: ぽぷねこ
27/42

7-1

 ♢♢♢7-1

 ライナスリークは目を瞑り、遠く遥か昔の記憶を確認するかのように、ひとつ頷いてから目を開け話し始めた。

 私は生まれたのはエルフの里で、今からいうと1000年以上も前になる。私は、ダークエルフで、稀に、里にも生まれるのだが、里ではダークエルフは、災いをもたらすと言って、私は15の時、里を追放された。母は泣きましたが、これは掟です仕方ありません。15歳まで置いてもらえたのは里の温情だと思って割り切っていました。

 私は西へ、あてもなく、旅をしていました。そして、今は自由都市連合ローエンというところへやってきました。当時はどう呼ばれていたか記憶にありませんが、私はそこで、カマレロという国の向こうに、魔族の国があり、カマレロとは友好的な関係で、貿易も盛んだということを知りました。そこでなら、私を受け入れてくれるのではないだろうかと、私はやって来たのです。

 私はそこで魔王サルト様に出会い、その人となりにふれ、この人の納める国ならばと、心に決め、やっと安住の地を得たと喜びました。

 私はサルト様のため一生懸命働きました。私が21歳になると、サルト様の側近の一人の抜擢され、重要な仕事を任されるようにもな理ました。

 そんなある日のことです。サルト様が重要な会議があると言って、信頼している側近を二人連れ、今は亡国となってしまったサイレン国へ旅立ちました。そこへは当時、魔王の中の魔王と言われた、ヘルフォード魔王も行かれるとあって、私は安心していたのだが……。ジャンロレー魔王を入れた3人、魔王全員そこで殺害されました。

 ライナスリークは当時のことを思い出し、悔しい気持ちが蘇ったようだ。俺もその気持ちに共鳴したようで心が揺さぶられる。


 一息間を置いてから、ライナスリークはまた話し始めた。

 私はサルト様が死んだということを受け入れることだ出来ず、悶々とした日々を送っていました。それは私だけでなく、みんながそうでした。それで私は思い切って、サイレンへ行って来ると言い、みんなが止めるのを振り切り旅立ちました。

 サイレン国へは入れたのですが、さすがに王城へ入るのは無理だろうと思いました。それが意外にも入ることが許されただけでなく、王との面会までも許可されたのです。

 私は国王と、護衛を退出させて、二人だけで話すことになりました。その時、国王は突然私の前で土下座したのです。あまりのことで、言葉も出ず、呆然としていた私に国王は言いました。

「頼む。お願いだ。俺にはこれぐらいしか出来ないのだ。黙って帰ってくれ」

 国王のその姿にを見て、深い事情があることはわかりましたが、それでハイわかりましたと言って帰れるでしょうか。私は、我が王サルト様はどうでしたかと聞きました。国王は、とても立派な方で、最後まで私を信じていました。そして、私に……。ごめん、これ以上は……。それを聞いて私は、それ以上は、追求できませんでした。この目の前にいる、涙を流して土下座している人、慙愧に耐えないと言わんばかりの苦悩に満ちた表情の人、それが弱々しいただの老人に見え、その人が国王で、国家最高責任者だとしても追求できるでしょうか。私はそっとその場を離れました。


 俺は知っている。なぜだか知らないが、俺は知っているのだ。その時国王は、魔族に自分の娘を人質に取られて、言いなりになっていたのだ。俺の心が憤りに乱れる。鼓動が早くなり、握りこぶしにした手に力が入る。その時、そっと、マリンが俺の握りこぶしに手を添えた。顔は無表情で、前を向いているが、俺を心配してくれているようだ。


 マリンは晴人さんの感情を感じ、この人は生まれて来た子供のように、とても繊細で、ピュアな心の持ち主なんだわ。だからこんなにも、他人に影響され、感情に揺さぶられるのだわ。マリンは自分の中に流れ込んで来る、晴人さんの感情に触れ、そう思うのであった……。


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