第4章 人狼の里へ
第4章 人狼の里へ
マリンさんがミルクちゃん(ダンジョンで拾った?少女の名前)を、シャワーで洗っている間、俺はネットでミルクちゃんに着せる服と下着を探していた。年齢は自称12歳と言っていたけど、人間の平均的な身長、体重、からいうと、7、8歳くらいだ。
それくらいの年齢の下着、プリントショーツとキャミソール、タンクトップを数枚。洋服はデニムのキュロットパンツ、ワンピース、Tシャツ、スエットの上下と色々取り寄せてみた。
マリンさんがミルクちゃんを連れてリビングにやって来た。みんなが「おー」と、一言漏らすほど、可愛かった。煤けた色の髪が、本当は真っ白で、青空に映える白雲の様に美しい。目の色だが、ブルートパーズの様な瞳で、一見するとバービー人形のようだ。
こちらも準備ができたので、みんなで食事をすることにした。メニューはカレー。こちらの人にも口が合うといいのだけれど……。
俺の心配が杞憂で終わるほどの大好評で、カレーもご飯もあっという間になくなった。それでも食い足りなさそにしている。お前らどんだけ食うんだと心の中で思いながら、ネットで女性陣には有名店のケーキを、コングさんには美味いと評判の店のカツ丼を取り寄せてやった。それが、好評を通り越して、発狂したかと思うほどになってしまった。みんなの瞳がハート型になっている。あれ?俺、まずった。ちょっと刺激、強過ぎたかも……。
冒険者ギルドへ行くとギルドマスターのネージさんの案内で奥の事務室へ。みんなが座ると、職員のネネさんがお茶を持って来てくれた。ネネさんは猫族のとても綺麗な女性で、冒険者からいつも求婚されている人だが、彼女にOKをもらった人は一人もいない。難攻不落の女性だ。それでも玉砕覚悟で求婚をする人が後を絶たないという。噂だが、ネネさんはネージさんの孫らしいそうだが真実かどうかは定かではない。(byリルネ談)
落ち着いたところで、コングさんからダンジョンであったことを話し始めた。それを、腕を組み、じっと聞いていたネージさんが、その娘さんが人狼族ならどうしてここへ来たのだろうと、当然の疑問を口にした。人狼族の里は、この都市の横にある湖の北へいったところにある。直線距離でも300kmくらいはある。それを陸伝いとなると500km以上だ。そのことは当の本人にも聞いたのだがわからないという。その日、ミルクちゃんは川の近くで山菜採りをしていたそうだ。そして、気がついたらここにいた。それ以上のことはわからないと言う。結局わかったことは、どこから来たのか、とか、名前くらいでほとんど何もわからないのと同じだ。
部屋の中の空気がどんよりと重くなり沈黙が長くなる。
ここは気分転換に、ティータイムにしようと、俺はスマホでチョコレート、せんべい、最中などをテーブルに出す。
ネネさんがお茶を持って来たので一緒にティータイムすることにした。
みんな手を出し食べ始めると、雑談が始まり、空気が和み出した。うんうん、重い空気が払拭された、とホッとしていると、今度は食べている物についての話題に花が咲き、本題がどっかに吹っ飛んでしまった。結局ネージさんのお前らに任せるの一言で話が終局してしまった。




