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キャンピングカーで異世界へGO  作者: ぽぷねこ
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3-2

 ♢♢♢3-2

 ダンジョンに入る前にコングさんから説明を受けることにした。

 俺たちの目的は魔石を集める事だ。だが、その魔石はいろんなものを惹き付けるんだ。死者の怨念とか残留思念とか、それらが魔石をコアとして魔獣が形成される。魔獣を倒すのはそのコアを破壊すれば簡単だが、俺たちはそのコアを集める。当然コアを破壊する、傷つけることはタブーだ。そこで、コアを破壊しない方法だが、浄化という方法がある。魔法などで魔石に吸い寄せられたものを浄化する方法だ。俺たちのパーティーだとリルネが担当している。で、俺は、リルネが浄化しやすいように魔獣の動きを止めるのが役目だ。中には剣で浄化する人もいるが、俺は出来ない。

 で、パーティー構成だが、晴人と俺が前衛で、魔獣の動きを止める。ルルとマリンさんは、魔石を拾い集めることとサポート役を頼む。リルネはいつもの通りだ。浄化を頼む。


 ダンジョンはギルドの奥にある階段を降りたところにあった。入り口には見張り番がいて、パーティー名とメンバー名を記入してから入場となる。ちなみにパーティー名は『コリル』だそうだ。

 ダンジョンに入ると、ルルが照明の魔法で周りを明るく照らしてくれた。

 コング、俺、が先頭でしばらく歩くと、前方に何やらモヤモヤしたものが現れた。コングが「あれが魔獣だ、やってみるか」と、言って、俺は頷き前に出る。

 俺が前に出ると、魔獣がこちらへ襲いかかって来た。動物で例えると犬のような4つ足の魔獣だ。俺は横へ避け隙だらけの胴体に斬り込む。魔獣が真っ二つになり、パッと消えた。ぽとりと魔石が落ちる。皆、唖然として見ていた。

「おいおい、晴人、お前、浄化出来るのかよ」

 驚いた顔でコングが言ってくるが、俺は何のことやらわからなかった。事情を説明してもらうと、こうだ。普通、剣で斬ると斬ったところが、水のように元に戻るそうだ。それが、霧散霧消したという事は浄化したということだ。コングさんは、これはいい儲け物したと豪快に笑った。

 そのあとは、俺一人で魔獣を倒し、4人が魔石を拾うというやり方で、ダンジョンの浅いところを2時間ほどグルグル周り、地上へ出た。

 魔石を換金した後、夕飯には早いけど、初ダンジョン攻略祝いをしようという事になった。俺はこちらの世界の料理を楽しみにしていたのだが、何故か俺のところでしようという事になった。当然俺は反対したのだが、みんながさっさとキャンピングカーの方へ歩いて行くので、ブーたれながらついて行くと、後ろから服を引っ張られた。振り向くと、リルネさんで「ごめんなさい」と、謝った。

「リルネさんが悪いわけじゃないですよ」

「いいえ、悪いのは私なんです」俯きながら悲しそうな顔をして、事情を教えてくれた。


 私はここから遙か東方にあるエルフの里からやって来ました。

 私は治癒系の魔法が得意なので、それで旅の路銀を手にしていたのですが、ここへ来たとき、冒険者ギルドの看板が目に入り、冒険者もいいかなと、軽い気持ちで登録したのです。それがいけなかったのです。私がエルフである事は容姿を見ればわかるし、エルフといえば聖魔法が得意な事は皆知っています。ここでは浄化系の魔法が第一なんです。当然、浄化系の魔法を使えるものは大人気で、フリーでいる人はいません。私も登録が終わると、各パーティーが殺到して、いずれはどこかのパーティーに入ろうかと思っていましたが、その時は怖くなり逃げました。その後も、しつこく付け回す人たちがいて、私は避けていたのですが、ある日、外で男の4人組に、路地裏に引っ張られていきました。私が助けを求めましたが、周りにいた人たちは、その4人組が怖いのか、見て見ぬ振りをしていました。その時です、コングさんが現れ、その4人組をボッコボコにいて助けてくれたのです。

 そして、コングさんは去ろうとしたので、慌てて追いかけ、お礼を言おうとした時、お腹が「ぐー」と、鳴って、恥ずかしさに、顔が赤くなり俯いていると、飯でも食うかと、食堂へ行きました。

 コングさんはそこでルルさんと待ち合わせていたみたいで、一緒に食事しました。その時コングさんが冒険者で、ルルさんとパーティーを組んでいることを知り、私もパーティーに入れて欲しいとお願いしました。

 それからのパーティーの活躍は、皆、眼を見張るものでした。もともと実力者のコングさんでしたが、浄化魔法が使えなかったので、浄化魔法を封印した魔石を使っていました。それだと数に限りがあり、ダンジョンの深いところへは行かないように安全マージンを取っていたのでしすが、私が入ったことで、深いところへも行けるようになったのです。

 当然、私たちの活躍にやっかみを持つものもいました。それは、換金して食堂で食事している時でした。私たちの後方から、夕暮れにはまだ早いというのに、すでに酔っ払っている連中がいて、あからさまにコングさんを当てつけた悪口を言いだしたのです。

「おい、亭主。いつから此処は動物に食事出すようになったんだ」

「おう、そうだそうだ。猿なら外でバナナでも食ってりゃいいだろうによ

 」

 お酒が入らなきゃいえないような臆病者で、コングさんは全く気にせず、無視していたのですが、私がついカッとして突っかかってしまったのです。それがきっかけで大乱闘になり、私たちは食堂への出入りが禁止になったのです。しかも、他の食堂まで、右倣えして、私たちを入れてくれません。


 話が長かったせいで、いつのまにかキャンピングカーのところまで来てしまった。事情を知ってしまった俺はしょうがないと諦め、ここで食事会をする事にした。

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