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高周波ノイズ

作者: 雪つむじ

昨日と、一昨日と。

その天気がうそのような、夕焼け。

きっと、世界は嘘をつく。


涼しいのに、開け放った窓。

窓の外に、行き過ぎる、小さな影。

精いっぱいに夜を追いかけて。


チチチ、チチチ。

聞こえる音。

チチチ、チチチ。

混ざるノイズ。


今日はありがとう。

明日の天気は晴れ?

上手くご飯は食べれました?

君に出会えてよかったよ?


もう目が見えない。

嘘をつかなくていい世界の時間。

チチチ、チチチ。


飛び交う高周波ノイズ。

耳に当たるたび、奥までほじってくる。

チチチ、チチチ。


夜になっても、嘘が見えるのは、大変だ。

何Hzくらいの音なんだろう?

聞こえている気がするだけ。

今日は、僕の耳が嘘つき。

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― 新着の感想 ―
[一言]  夜が迫って、オレンジ色のナトリウムランプの中を蝙蝠が飛んでいるのが連想されました。雰囲気が良いですね。
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