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ep.42 コンセプト会議・本編──“アイドル”って、なんだろう?

——冬の夕方。キャラランド本社、会議室。


ガラス越しに差し込む夕陽が、書類の端を淡く照らしている。


「……では、今日の議題。“ララライズのアイドルとしての方向性”について、です」


雨野チーフの言葉に、室内の空気が引き締まった。


会議に集まったのは、椿社長、雨野チーフ、猫太プロデューサー、岡さん、猫沢さん、そして俺・伊藤颯太。


レッスンに打ち込むその裏で、俺たちは“彼らの未来”について話し合おうとしていた。


「まずは現状の立ち位置を整理しましょう」


雨野さんがスクリーンに市場データと他グループの比較資料を映し出す。


「ララライズの特徴は、“オーディションを経て選ばれた”という背景と、そこから努力を重ねてきた姿。

それを見守ってきたファンがすでに存在している点です。

ただ、現段階では“方向性”がまだ定まっていないぶん、外から見たときに軸が見えにくい」


猫太Pが腕を組みながら口を開く。


「それって裏を返せば、“可能性”ってことでもあるニャ。揃ってないけど、だからこそ面白いニャ」


岡さんが、やわらかく問いかける。


「じゃあ、私たちは——彼らに、どんな“アイドル像”を託したいんでしょう?」


室内が少しだけ静かになった。


(……今だ)

俺は意を決して、手元のノートを開いた。


「……先日のレッスンのあと、ふと思ったことがあって」


全員の視線が俺に集まる。


「彼らを見ていると、それぞれに“色”のようなものを感じるんです。たとえば千鶴くんなら“光”、雪雄さんなら“深さ”、真秀くんは“鋭い輝き”……」


「それ、分かるニャ!」と猫太Pが即座に反応する。


「しかも、どこかでキャラランドのマスコットたちとも重なるような気がして…」


「マスコットと?」


「はい。ぽこぺんの強さ、ガレットたんの気まぐれな優しさ——彼らが持つ“気配”と、ララライズのメンバーが放つ“色”が、自然に重なる瞬間があったんです」


椿社長が、ふっと微笑む。


「……面白いじゃない。それ、ただのアイドルじゃない、“キャラランド発”の意味が出てくる」


「そう!マスコットたちと同じように、“物語”や“世界観”を背負える存在になるってことニャ。唯一無二の立ち位置ニャ」


猫太Pが前のめりになる。


雨野チーフが頷く。


「なるほど。つまり、メンバーそれぞれの“色”を軸に、“キャラランドの世界観”を活かしたコンセプト作り……これは検討に値しますね」


岡さんが、優しく締めるように言った。


「なら、次は——それぞれの“色”をどう伝えるか。そこを深掘りしていきましょう」


俺は、小さく息を吐いた。


(……この感覚、信じてよかった)


メンバーたちの中にある“色”。


それが、ララライズだけのステージを創っていく。


どの“色”に何を重ねるのか。


それはまだ、これからの話だ。


それぞれが放つ個性に、色の名前が与えられていくような——。


(……次のミーティングまでに、もっと彼らを観察して俺なりの意見をまとめておこう。絶対に、良い形にするんだ)


*キャラクター原案者*

英賀田 雪雄(あがた ゆきお)  :日花子

根古島 カノン(ねこじま かのん) :日花子

京極 真秀(きょうごく まほろ)   :茶ばんだライス

折原 千鶴(おりはら ちづる)   :夏也 すみ

狭山 那音(さやま なおと)   :ギフカデ

Daz・Garcia(ダズ・ガルシア)  :HUNGRY

赤河 辰煌(あかがわ たつき)   :ウニヲ

佐藤 翔太(さとう しょうた)   :niko

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