ep.29 ララライズ“いま”を追う―颯太×猫沢の密着計画
会議室を出たあと、俺は資料をそっと抱え直した。
猫太Pさんも岡マネージャーさんもLa♪Ra・RiSE!(ララライズ)の密着計画に賛同してくれた。
だから――次は、猫沢さんと“密着配信計画”を詰めよう!
ララライズの現場を一番近くで見てきた人。
“聞き耳帖”で、誰よりも丁寧にメンバーの姿を拾ってきた人。
(この企画を動かすなら……猫沢さんの力が、絶対に必要だ。)
控室のドアをノックした。
「どうぞー」
明るい声。
扉を開けると、猫沢さんが編集用モニタの前に座っていた。
「猫沢さん、少し相談があります」
「お? 颯太くんが“相談”なんて珍しいね」
俺は深呼吸して、胸の奥で固めた覚悟をそのまま言葉にした。
「ララライズの成長していく過程SNSで発信したいんです。
ステージの上の“表”だけじゃなくて……
レッスンや日常の“裏”の部分まで見せたいと思っています」
猫沢さんの表情が、ふっと柔らかくなる。
「La♪Ra・RiSE!(ララライズ)の成長の過程を表も裏も追いたいってこと?」
「はい。
みんな、本当にがんばってるじゃないですか。
悩んだり、笑い合ったり、じゃれ合ったり……
その全部が、ララライズの魅力で。
マネージャーとしても、プロデューサーとしても、
僕はその“過程”をちゃんと見せたいんです」
言い終えた瞬間――
猫沢さんは、目を細めて笑った。
「……実はね、私も同じこと考えてたの」
「え?」
「レッスン室の隅で見てると、あの子たち、ほんとにいい顔するんだよ。
がんばってる姿も、ふざけてる瞬間も、全部“推しポイント”でさ。
もっと多くの人に知ってほしいなって、ずっと思ってた」
胸がじんと熱くなる。
「……猫太Pさんと岡マネージャーにも賛同をもらいました。
だから、本気でこの企画を動かしたいんです」
「よし、やろっか。
二人で準備を進めていこうよ、颯太くん」
猫沢さんは椅子からくるっと立ち上がり、
資料を確認するように俺の横へ来た。
「機材、編集、配信時間の調整……
やることは多いけど、面白くなるよ。
まずはメンバーにも話に行かないとね!」
その声は軽やかで、頼もしかった。
「はい。みんな、きっと驚くと思いますけど……
でも、絶対に喜んでくれると思います」
猫沢さんはゆっくり頷き、小さく笑った。
「いいね。
じゃあ、“ララライズ密着計画”――本格スタート、だ」
*キャラクター原案者*
英賀田 雪雄 :日花子
根古島 カノン :日花子
京極 真秀 :茶ばんだライス
折原 千鶴 :夏也 すみ
狭山 那音 :ギフカデ
Daz・Garcia :HUNGRY
赤河 辰煌 :ウニヲ
佐藤 翔太 :niko




