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⒌自己紹介

まあまあ頑張って書きました!

ただ塾の宿題は終わらなくなりました!

一日経ち、初めての登校となった。

今日はオリエンテーションの日でみんなワクワクとした面持ちで割り振られた教室に入る。

ご都合主義というか、なんというか、同学年の攻略対象や、シャノンも同じ教室だ。


「では自己紹介をお願いいたします。まず最初はオースティンさんから。」


担任の先生は女性で、さすが乙女ゲームといったところなのか、大人の色気が醸し出されている。

そしてまたまたご都合主義。

オースティン(Austin)が苗字なのもあるけど、まさかの一番乗りの自己紹介。


「初めまして!えーと…フィンリー・オースティンです!好きなものは甘いもので…皆さんと仲良くすることが目標です!よろしくお願いします!」


私が自己紹介をすると、様々な視線がぶつけられる。

私が平民であることを知っているのだろう。

それでも顔はヒロインの女神フェイスなので、男子のほとんどは好意的な視線を送ってきた。

ちょっと恥ずかしい。

ちなみに攻略対象は8人いて、そのうちの4人がこのクラス内にいる。


「初めまして。ノア・ブルクハルトです。可愛いものは大体好き。僕の目標もみんなと仲良くすること。よろしくお願いします。」


そのうちの一人伯爵家のノア・ブルクハルト。

柔らかなピンク色の髪はやや癖っ毛気味で、前髪はピンをクロスして止めてある。

水色の目はとろんとした垂れ目で、庇護欲をそそる。

声は可愛く、間違いなくこのクラスのショタ好きは持っていかれた。


「初めまして。私の名前はシャノン・フィーリーだ。剣技が得意で、将来は騎士になろうと思っている。よろしく。」


シャノンが自己紹介を終えると、女子の目がハートになった。

いやわかる!

まじかっこいい!凛々しい!

男子も数人見惚れている。

その後に空気を変えたのはやはり攻略対象。


「えー。俺はヴィンセント・メルキオール・ハワード。よろしく。」


この偉そうな奴はこの国の第二王子。

兄のウィルフレッド殿下とは違い、白ではなく黒髪。

目は殿下と同じ赤眼だが、殿下は優しい雰囲気を放っているのに対し、彼の目は鋭く、蛇を連想させる。

だがさすがあの王子を兄に持っているといえる。

顔立ちはとてつもなく整っていて、怪しげなオーラを上手に纏っている。

女子は、みんな目を奪われた。


「俺の名前はレオナルド・ジャスティス!レオって呼んでくれ!嫌いなものは勉強!よろしく!」


こいつも攻略対象。

溌剌とした赤髪に、金眼はまさしく元気キャラ。

ちょっとヤンチャな感じが残っており、少し微笑ましい。

でもやっぱりイケメン。

すごい。女子も男子も彼の雰囲気に流されてる。


一通り自己紹介が終わると、あれ?ってなる。

(もう一人いるよね。)

気になって隣の席に座るシャノンに小声で問いかける。


「ねえシャノン。ロルフ・メイラー様って誰だっけ。」


するとシャノンはなんで?という顔になったけど、すぐに教えてくれた。


「あの男子だ。」


「えっ!」


なんとなんとシャノンが指した男子は、隅っこの似合っていないメガネをかけた地味男だった!

そこでストーリーを思い出す。

ロルフは、自分に自信が持てず、いつも一人で過ごしていた。

そこでヒロイン登場!

ロルフに自信を持たせるのだ!


ーーー私は決意した。

彼に自信を持たせてあげよう!




しかし、その決意も虚しく、あれよあれよとオリエンテーションを忙しなくし、教科書が配られ、結局話しかけることができず放課後になってしまった。


「あー!最悪!」


そんなこと叫びながら生徒会室に向かう。

そしておそらく今日は厄日なのだろう。


「君かな?光の魔力適正があるというのは。」


うっとりするような甘めのイケボ。

そうゲームのメインキャラ。

厄災(ウィルフレッド殿下)だ。


「ハイ。ソウデス。」


ちょっと今、気分最悪なのに、厄災の原因となる人物に近づいてきてほしくなかったです。

なるべく現実逃避をしていたくて、壊れたロボットのようにギギギギギと振り向く。

が、その努力虚しく、目の前には殿下がいた。


「あ〜。君だったのか。ティファニーに転ばされそうになっていたのは。あれは良かったよ。厄介なものには関わりたくないというのが伝わってきて。」


多分私は今ものすごく嫌そうな顔をしていると思う。

(あなたと関わることでその厄災(ティファニー)が襲ってくるのですよ。)


「あはは。そうですね。()()()()()なものには関わりたくないので。」


暗にあなたとも極力関わりたくないのという意思表示をする。

そうすると殿下は少し興味深いといった様子で私を観察しはじめた。

(え?まじでやめてほしいんだけど。)


「殿下。」


その叱責する声に私は振り返る。

何度も聞いた。

かっこよくて、艶のある大人っぽいイケボ。


「殿下。その子が嫌そうにしていますよ。」


落ち着いた濃い紫色の美しい艶のある髪。

そして闇夜の空間をそのまま切り取ったような奥行きのある角度によって紫にも黒にもなりえる目。

泣き黒子が色気を醸し出す私の推し様!


ちなみに私的には外見だったら第二王子が推しですね

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