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詩全集2

雨珊珊

作者: 那須茄子

雨が降り続いて 

地面はぬかるんで

走ることはできないと

言いたげ

歩くぐらいで事足りる

それもそうかも知れない


僕にとっては春

君が笑顔をつくるたび

温かい風とつくりすぎた絵の具が

雨上がりと虹を一緒につれてくる


先に持って傘をさして

人混みを避けるように

ぽつんと立ちつくす街頭の下

寄りかかっていた君

見つける


まだ晴れ模様が遠い

水気が多くて

肌がむずがゆくなる


君が特別に教えてくれた

あの駄菓子屋のあめ玉は本当に

雨をふりかけて出来た味なんだろうか


雨が降り続いて 

地面はぬかるんで

走ることはできないと

言いたげ

歩くぐらいで事足りる

それもそうかも知れない


言いかける言葉も

伝う滴に邪魔されて

落ちる


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