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▶️【偽典】関西人とツッコむ! VRMMO ~この辺、“鬼”がよぉ育つ~  作者: あいお明
 [第3章]ゴブリン・ライフは どこへ 行く...?
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051. 俺らと、虫と、地下の国(?)

 お待たせしました、更新です!



 ◇


 ジンジュです。友達らと、南の森からこんにちは〜。

 ボス鳥倒したんで、本題に入ります。


 (さが)(もん)です。



―――――

『 【種族スタート】ミニゴブリン専用のスタート地点(????)から開始 』

―――――

 で、【種族スタート】ねぇ~……何かあるな? 場所メモっとこ。南の森、東のほう……っと。

―――――

「あの森の中に、『地下の国への入り口がある』って(うわさ)があってね」

―――――


 ………

 ……

 …



 ほな今日も、人類・(ウサギ)・スライムその他、合わせて12名で行きましょ〜。

 さ〜て、見つかるかな〜……?



「“行けるかな?”(ちゃ)うねん、強い気持ちで行くねん」

「「はーい……」」

「「「きゅえ〜い」」」


 ツッコむん面倒(めんど)くさ。これやからボーゼは……



 ◇


 とりあえず、目的地はもうちょっと南らしい。んで、獣道(けものみち)は南西に伸びとる。

 つまり、道から()れて……


「うわ〜……ここ突っ込むんか。草ボーボーやんけ」

「お? 嫌やったら帰ってええど?」



 ボーゼに(あお)られて、(しげ)みに入る。ここまで来といて、引き返す気にはならんよな〜。

 でも邪魔やな〜……1番高いやつ、俺の腰ぐらいまであるし。



 んで。 

 ボス鳥とか草とかのせいで、しばらく気ぃつかんかってんけどさ。よぉ〜見たらこの辺、(うっす)ら南に(かたむ)いとる。


 開発とかされんと、森のまんま残っとるわけや。



「草刈り大変やな〜」

「「刈ってから言えや」」


 はい、ごもっともですね。



「ふすふす」

「ん? 何か(にお)う〜?」

「ふす……」


 牛柄の兎(とがの)は首横に振った。

 んで、その辺の草(むし)りながら、モソモソ食べ歩きしよる。



「……小腹減っとっただけかい〜 !! 」

「「(やかま)しわ」」

「ふす……」


 失礼しました。



 ◇


 道逸れてから5分ほど歩いたら、森ん中のちょっと(ひら)けた(とこ)に出た。

 どことは言わん、地下墓地の入り口とかありそうやねんけど……何も見当たらん。ただ木に囲まれただけの、(せま)〜い草原や。



「喜◯駅周辺なんもn……」

「「それ以上いけない」」


 ツッコミありがとう。

 んで、まだ駅周辺のほうが何かありそう。知らんけど。



「んー……地図(マップ)的にはこの(へん)、やねんけど」

「何もないよな〜」

「いかにも『何かありそう』やのにな。 ……レティ、何か臭う?」

「ぴすぅ……」


 ボーゼに()かれた黒兎(レティシア)が、首(かし)げとる。可愛(かわい)いね。

 さておき、目的地周辺です。


 何もないけど。



「……本日終了ー?」

「早い早い。もうちょい探そ」

「「きゅえ〜い」」


とか言うとる横でボーッ……としとったら。(なな)め右後ろの茂みが()れよる。

 んで、黒光りする犬型ロボットみたいなんが、何か(くわ)えたまんま出てきた。



「カクカク」

「きゅい? きゅい〜」


 それ見たツヤッツヤのスライム(はっさく)が、俺のほうに触手伸ばしてくる。

 またまたスライムグミ出すんか……せやな。



 てことは……あの黒いのん、虫か〜。

 そっか、たしかに犬型ロボットやないな。(アゴ)と、腰? のくびれが目立つし、(あし)6本あるs……いや8本 !?


「そんなんアリ(・・)かよォ〜 !!? 」

()りー」



 えすとの()洒落(ジャレ)は置いといて……。


 何ということでしょう。巨大(アリ)さんに見せかけた別の生き物が1匹、こっち()よる。

 俺が間違(まちご)うてなければ、この子「アリグモ」や……!


 見た目ほぼ蟻やけど、脚の本数が(ちゃ)う。あと()(さん)やのうて糸を出す、そんな蜘蛛(クモ)

 で。顎デカすぎて、何か咥えとるみたいやから(おとこのこ)。たぶんね……。



「いやデカすぎやろ〜、ここのアリグモ!」

「「えっ?」」

「……え?」


 ボーゼもえすとも蟻やと思とったらしい。擬態(ぎたい)大成功やね……。



とか何とか、混乱しとる俺らを尻目に。アリグモくん(仮称)がはっさくに近寄る。

 んで、はっさくは頭の上に触手出して、ミジンコみたいな形に変化させとる。そのミジンコ(?)の(ケツ)から、液体の(たま)が……



「アブラムシやと〜……?」


 ミジンコやない、農業害虫(がいちゅう)や。見つけ次第()らなきゃ……!(使命感)



 さておきアリグモくん、アブラムシ(?)の尻()めとる。そんな所まで(アリ)に似せんでもええやろ……。



「カク、カクカク」

「きゅい〜。きゅいきゅいきゅい……」


 で、はっさくはまたスライムグミがっついとる。毎回毎回よぉ〜やるわ、ホンマ……。



 ……ん !?

 急に(くら)なった。何の(かげ)……



「キィ、キィ、キィ!」

「カク !? 」

「「「ぬぉえ〜ッ !? 」」」


 デカい鳥が降りてきて、アリグモくん咥えて飛んでった。

 ボス鳥やない。小鳥を丸っこいまんま巨大化した、みたいなやつや。



「……きゅい?」


 とりあえず、他の子らは無事みたいで何よりやわ……。



「……アッせや、【鑑定】!」

「「お前マジか!」」



《【鑑定】対象が遠すぎます》



……チッ。地を()わぬ生き物について。



 ◇


 感傷(かんしょう)(ひた)っとる時間(ヒマ)、なさそう。

 今度は左手、西側の茂みが(さわ)がしい。



「フーッ、プゴプゴプゴ……」


 (シシ)らしき鳴き声と、何やら小っちゃい地響(じひび)きが聞こえてくる。

 とりあえず、大盾(かま)えとこ……。



「ピャアァー !! プゴォォ」


 出てった。普通に曲がりながら、こっち()る。

 ほな……



「【受け流し】……どぅおおッ !? 」

「プゴォッ !? 」


 重たい。けど頑張って左に流しよったら。

 何か折れる音がした。


 んで、受け流した猪の尻に、折れた矢が1本。それか〜。



 猪はそのまんま、南東へ走ってってんけど。

……あれ? 地響きは別口(べつくち)〜 ??



「すんませーん、猪そっち行きませんでしたー?」


 なんか地響きと一緒に、関西弁で聞き慣れん男の声するぞ。

 しかも若手アイドルみたいな甲高(かんだか)い声や。誰〜?



……て思て振り返ったら、大小2人組の足軽さんや。弓矢持っとるゴブリンさんと、もう1人(?)、大柄な鬼さんの。


 さっきの猪、追っかけとってらしい。



 この大鬼さんが怖い。大柄なお相撲(すもう)さんみたいな(どう)から、丸太みたいに(ぶっと)い両腕・両脚が伸びとる。

 どう考えても(からだ)重そうな見た目やねんけど、きびきび動いとってや。


 軽〜い地響きと引き換えに、な。



 しかも武器は大鉈(おおなた)。アルミ缶みたいな太さの持ち手に、まな板みたいな刃ぁ付いとる。

 これが……大鉈を振るう(物理)……!



 怪力(かいりき)が過ぎるわ。何者…… !?



「向こう行きましたよ」

「さいですか。ありがとうございますー」


 お2人は一礼して、すぐ走ってった。ボーゼが指した南東へ。



「今のは? ゴブリンさんと〜……」

「レッサートロールやな。物理特化」

「あ~、あれが……」


 進化する時、選ばんかったほうや。あんなゴッツなるんか〜。

……「レッサー」やのに。



「それって進化したったら、さらにデカなる……てこと〜?」

「正解」

「マジか……体いわし(・・・)そうやな〜…………」

「プゴァァァァァ〜ッ !! 」


とか言うとったら、小っちゃい断末魔が聞こえてきた。さっきの猪か……?



 んで、地響きがこっち戻ってくる。

 さっきのゴブリンさんと、猪(かつ)いだレッサートロールさんや。



「おぉ、おったおった……さっきはありがとうね!」

「いえいえ、どういたしまして」


 ゴブリンさんが、またボーゼと(しゃべ)りよってや。



(めずら)しい組み合わせやねー。君ら異人さん?」

「はい、よぉ言われます」

「ほーん……で? こんな所で何してんのん ?? 」

「探し物です」



 ボーゼが声(ひそ)めて付け足す。


「『根の国』て国への出入り口がある、て聞きまして」

「ほうか、ほな手伝わせてもらお」

「「「……えっ?」」」



 意外なお返事に驚く俺ら……に、ゴブリンさんは背ぇ向けて。

 この狭い草原の真ん中へ進んで、()拍手(はくしゅ)一礼(いちれい)しよってや。



 ……ん !?

 どっからともなく、白いモヤモヤが()いてったぞ?


 ひんやりしとって湿(しめ)っぽい。(きり)か?



「えっ霧〜? 何で急に……」

「風も出てったなー、何これ……?」


とか言うとったら、視界が(うっす)ら暗なった。

 長〜い何かの影が、俺らに落ちとる。



 思わず振り向いて見上げたら、石造りの立派な鳥居(とりい)が、そこにある。

 そのすぐ下で、ゴブリンさんが言う。



「さっきのお礼や。ちょうど()ぬとこやさかい」


 ついて()! て言わんばかりに手招(てまね)きしながら。



 ◇


 ゴブリンさんらについてって、鳥居をくぐる。

 景色が一変した。



「「「……何ここ?」」」


 終わりの見えん、長〜い下り階段や。森の中に、急に地下への階段が出てきた。

 でも前のお2人は、構わず()りよってや。



 仕方(しゃあ)ない、行くか――――











 3分ほど下りたかな? 階段の入り口が見えんなった(あた)りで、えすとが声出した。



「なんか階段上がってない?」

「「……あれェ !? 」」


 ホンマや、下りよったはずの階段、上がっとる! いつの間に〜 !?



 ……て思ったとこで、正面に光が見えた。

 あ、空の色か。んでまた鳥居やな〜。



 どないなっとんの、ここ……



 ◇


 階段上がりきったら、また森ん中に鳥居や。

 鳥居くぐったら、ほのかな(しょう)()の匂いと、(かべ)みたいな熱気が押し寄せた。



「うわ(あっつ)ー!」

「ぴすぅ !!? 」

「ふす……」


 ()し暑い。明らかに湿度(しつど)上がった、ムッワァ〜来た。



 えすとや兎らが騒ぐわけや。



「……ん? なんか絵面(えづら)変わった ?? 」

「「へ?」」


 今度はボーゼが疑問を()べる。



 ……なるほど。何とな〜く周りの解像(かいぞう)()が上がって、ちょっと(しぶ)カッコよく見える。


 ただしボーゼだけ、イケメン度1割()し。



……気のせいか?



《「根の国」に入国しました》



 通知まで来た。ちょお待て、情報多いて〜。

……て思とったら、レッサートロールさんがボーゼに声かけよる。



「なぁ坊主(ぼうず)、力比べせん?」

「アホかお前、街着いてからにせぇ! ……(わし)ら街戻るけど、どないする?」


 んで、ゴブリンさんがツッコミ入れてから、俺らに聞いてきた。

 ほな相談の(シンキング)お時間(・ターイム)



「どないしょ、着いてく?」

「「ほなそれでー」」

OK(おぅけい).」


 はい終了。(やす)きに流れるは人の(つね)〜。


 あと、“次の街行かないと、またイースからやり直し”とかなりそうで。それは困る〜……



「ほなご一緒させてください」

「「お願いしまーす」」

「はいよー、ほな行こか。 ……あ、この先“(シシ)注意”ね」



 ありがとうございます〜。



 お読みいただき、ありがとうございます m(_ _)m

 次回更新は4/1(水)頃の予定です。根の国ってどんな国?



【追記】一部加筆/修正しました

(2026/03/21)



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