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スーパー店員  作者: 菊葉 真琴
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ビーッ、ビーッ


ーサイレンだ、何かあったのかな?


『緊急事態発生、緊急事態発生、只今地球に半径100キロメートルの隕石接近中。予想落下地点は北緯40度東経135度。衝突まであと20分、衝突まであと20分、直ちに避難してください』


ーなるほど…。え?逃げないのかって?現実的に考えても無理だもの。逃げられたとしても数十分後には地球は滅びてるよ。

十数年前から地球だけじゃなく宇宙もおかしくなってしまっていてね、あちこちにブラックホールが発生したり、隕石が大量に落ちてきたり、きっとこの太陽系はもう持たないんだろうね。

だからもうどこへ逃げても無駄なのさ。

潔く死を受け入れようじゃないか。


……。


ーでも大丈夫!宇宙はどこまでも果てしなく広い。

きっとどこかでまた生まれ変われるよ!

ほら見て、赤い光だ。あれが言っていた隕石だね、キレイだなあ…。

君は気の毒にね、まさか宇宙船から逃げて地球に来た今日に死んでしまうなんて。あっちでは何をしていたの?

へえ、軍人だったんだ。だからすんなりスーパー店員になれたわけだ。でもどうしてわざわざ危険な地球に?

……そっか、向こうでの生活も辛いんだね。宇宙船より地球のほうがマシだと思う人もいるんだね、勉強になったよ。

でも、死ぬ前に君にこの仕事を見せてあげられてよかった。誇り高いこの仕事を。

今度生まれ変わったらこの仕事を君と一緒に、


ーやれたらいいな



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