六話 街案内はエッチと共に
読もう思っていただき、ありがとうございます!
今回は! ……これ、エロ多めなんですかね?
とにかく、エロ多めです!
「おー、ほんとに中世ヨーロッパみたいだなぁ」
街案内に誘われた葛葉は、ギルドを後にしぶらり旅を楽しんでいた。全体的にレンガが使われた家に、木造の建物が数件。そして、現代チックな店舗が立っている。硝子越しに店内を見ることができる。どうやらここのはパン屋らしい……あ?
「あの、緋月さん」
「んー? 何だい?」
葛葉のことを、優しい目で見守ってた緋月が唐突に呼ばれたことに首を傾げながら、返事を返す。
「……ここ、本当に異世界ですよね?」
葛葉は異世界に来て二度目となる異世界確認をした。
「そうだよ? なして?」
「……いやまぁ、何で異世界にレジ打ちがあるのかとか、何でプラスチックのお盆があるのかとか……色々あるんですけど。本当にここ異世界ですか?」
葛葉が覗いた店内には、トングやらレジやらお盆やら、元の世界にあるパン屋と遜色ないパン屋に、葛葉はまた訪ねた。
「んーとね、これには市民プールの赤ちゃん用プールより深い深い事情があるのだよ……」
腕を組み神妙な面持ちで語ろうとする緋月。
「……物凄く浅いん事情なんですか?」
「…………ぶっちゃけるとね、葉加瀬がこの世界で元の世界の物が作れるか実験したんだ」
マジで浅いな。
「つまるとこ、アレらはその実験による産物なんですか?」
「そ! そゆこと」
異世界感がなくなるような実験をするとは……葉加瀬さん恐ろし! くしゅっ! っと、くしゃみをしているであろう葉加瀬の姿が頭に浮かぶ葛葉であった。
そして葛葉と緋月は気を取り直し、ぶらり旅を再開する。そんな最中、緋月が立ち止まり、口を開く。
「ずっと気になってたんだけどさ、葛っちゃんてさ。もしかしてTSっ娘?」
瞬間、葛葉に電撃が走った。何故緋月は葛葉が、性転換してるのに気付いたのか、葛葉は別にやましいことを隠してるわけじゃないのに、何故か思考を巡らせる。
(何でだ? いつバレた? 完璧に猫をかぶってたはず。なのに何故? いや、何で隠す必要があるんだ?)
葛葉はすぐに自分の意味の分からん行動を止め、緋月の問いに答える。
「そ、そうで——」
「——やっぱり!」
と、葛葉が最後まで言う前に、緋月は葛葉に指を向けて一人納得する。
「絶対そうだと思ったんだよね〜」
再び腕を組み、何度も首肯を繰り返す緋月に、葛葉はどう言うこと? と困惑する。
「あ、あの……」
「ん? あ、ごめんね〜一人で盛り上がっちゃって」
「い、いえ」
「やっと謎が解けたからさ」
「謎?」
俺の言動か? それとも何か他の理由でも……?
「いやぁ〜葛っちゃん女の子なのに、男の子の匂いしてたからね〜」
「え? どゆこと?」
「ボクは鼻が効くからね!」
犬か、それとも炭○郎かな? 匂いで人の性別がわかるってマジか。でも、俺は今は女体だ、なのに元が男だって分かるもんなのか?
「ま、元が男だったとしても! 今はこんなに可愛い女の子なんだから、ボクは何も思わないさ」
「それって」
「ボクは男の子より、可愛い女の子が好きなんだ!」
とドヤ顔で言うが何もカッコよくない。緋月は同性愛者なのだった。
「……ちょっと良いかい?」
「え、なんですか?」
緋月が葛葉の胸を凝視したかと思うと、手を掴み路地裏に引っ張り込んだ。そして、大通りからは見えないところまできて、葛葉に振り返り、唐突に葛葉の小ぶりな胸をモミモミと揉み始めた。
「——なっ、何を!?」
「……んー葛っちゃん、もしかしてノーブラ?」
「え……そ、そうですけど?」
「下は?」
「元の体の時のパンツをそのまま……」
その発言に緋月は何故が衝撃を受けたような顔をする。
「葛っちゃんは二日間病室で世話してもらってたんじゃない⁉︎」
「してもらってましたけど」
「その時、着替える物あったでしょ!」
緋月の言葉にギルドの病室での二日間を思い出す。目が覚めた日は、体の汚れを落とすためメイドさん達がお湯の入られた桶と、布を持って来てくれ、それで汚れを落とした。
そのあと、メイドさんたちが着替えを持って来たのだが……下着は問題が大有りだった。
フリフリの付いた可愛らしい白のパンツに、同様のブラジャー、恥ずかしくて葛葉は履けなかったのだ。ので、仕方なく男物のパンツを履いていたのだ。ちゃんと洗って。
「んー! よし買いに行こう!」
「えっ! ちょ何を!?」
「下着をだよ!」
そうして、葛葉はなされるがまま連れていかれたのだった。
緋月に連れられてやって来たのは、女性物の下着が沢山置いてあるランジェリーショップだった。
「———」
「あっ、葛っちゃんは元は男の子だもんね〜」
葛葉が頬を少し赤らめてる事に、緋月は気付き揶揄うように含み笑いを浮かべた。
「何々〜? もしかして恥ずかしいの〜?」
グフフと口元を袖で隠す緋月。文字とかにしたら文末に絶対Wが入ってるな、と葛葉は確信した。
別に葛葉は下着を見て恥ずかしがってるんじゃない。じゃあ何故頬を赤らめるのか、理由は至極単純、自分がこれを身につけるのだと言うことだ。
葛葉自体、下着で興奮するような男ではない。毎日毎日自分と妹の洗濯をしているのだ、女性者の下着を見ようが劣情を感じる事は断じて無い。ハッキリ言えるのだ。
何故かと言うとそれは、妹に劣情を抱いたと同義になるからだ。千年に一人――いや、万年に一パーセントの可能性の妹だ。平々凡々の自分がそんなことを思ってはいけないと、そう自分に言い聞かせているのだ。だが、当の本人は兄のことを恋愛的に好きであり、たまに大胆に誘うが悉くを無視され、自信を若干無くしていた。鬼代家の兄妹関係は、シスコンとブラコンであったのだ。
「い、いや……」
その反応を見て、緋月は葛葉を盛大に揶揄ってやろうと決意した、面白そうだしと内心そう思いながら。
そんな事は知らず、葛葉は近くにある適当な下着を見やる。元の世界と遜色はない、てか丸きり一緒だ。これなら、葛葉でも女の子らしい普通の下着を選べそうだ。(妹のを洗濯していて、女の子の履くパンツはわかっている)
「それじゃあ、あっち見てきます」
「りょーかい!」
緋月の含み笑いが気になるが、気にせず無難な下着を探す。
「……あ、そういやサイズ分からないな」
すっかり失念してた。そういや、今履いてるのは男性者のだった。
「おーい、葛っちゃん!」
「……何ですか?」
何故かニヤニヤしている緋月を葛葉は訝しむが、緋月の後に着いていく。すると、店内の端っこに試着室らしい——てか、試着室の前に着いた。
「ここで試着出来るよ!」
「ほんと異世界なんですか? てか、サイズ自分わからないんですが……」
「大丈夫大丈夫。ボクの目に掛かれば、女の子のスリーサイズなんて一目で分かるのさ……」
カッコつけて言ってるが、よくよく考えれば普通にやばいこと言ってるな。相手が男だったらセクハラだぞ。
「うーむ、大体上からー……」
葛葉の体を上から下へ、嘗めるように見た緋月は言葉を詰まらせ、感情が死んだ。
葛葉のスリーサイズは上から82、55、78となっている。紛れもないCカップだ。対して、緋月のスリーサイズは上から72、56、74となっていおり。ペチャパイのAカップである。
「……はは。犯してやる」
「えっ!?」
唐突な問題発言に、葛葉は驚きを隠せない。
「とりあえず! 早く試着してきたまえ!」
「は、はい」
葛葉は背中を押され、押し込まれるように試着室に入った。
「着るっていったって。何が……」
ふと、試着用の下着を開けるスペースを見てみると、
「…………あの、これって?」
顔だけだし、外にいる緋月に問いかけると、無言の笑みを向けられるだけ。ただ見つめあってる時間が過ぎる。葛葉は、用意された下着と緋月を交互に見る。
着ればお尻が丸裸のパンツに、Tバック。後ろの布がクロスしているパンツ、様々なパンツが綺麗に畳まれており。……ブラ至ってはツッコミどころしかない。下着として機能のしなくTKBは花の形をした布に隠されており、ほぼ露出している。その他様々なドエロい下着が置いてあった。もう全部ひっくるめて、何で異世界にこんなもんが売ってんだ‼︎ 葛葉は、心中で叫びを上げた。下着から目を離し、またもや緋月を見やる。
「……着てみて!」
「着れるかぁ‼︎」
置いてあった下着を全部手に取り、ニヤケ面の緋月の顔目掛け、おもっきし投げつけた。
読んでいただき、ありがとうございます‼︎
もっともっとエロ面白い小説を書けるよう、努力致しますので! どうか、これからも読んでいただけると嬉しいです!