十八話 可哀想は抜けない……じゃなくて抜くんじゃい!
ちょっと描写がキツいのがあります、可哀想は抜けないな人はお気を付けて下さい!!
―――怒号と泣き叫ぶ声と不快な物音が葛葉の意識を覚醒へと誘った。
パチ、パチ。目を覚ました複数回瞬きを繰り返し、目の前の光景がハッキリと頭の中に入ってきた。
じゅぷじゅぷと不快な音と、引っ叩く音。そして動きに連動するかのように聞こえる低い唸るような声。
「ははは! オラっ‼︎ 鳴けゴラァ‼︎」
ドゴッと男のでかい拳が、か弱く細い華奢な身体の腹部にめり込んだ。
「うっ―――⁉︎ ゴホッ、ゴホッ……も、もうやだぁ……許して……下さい‼︎」
少女の悲痛な声に葛葉は身が裂けるような感覚を味わった。
「だったら、さっさと情報を吐けや‼︎」
ペシンと少女の頬を叩く男。
「……リー、ニャ」
少女―――リーニャが泣き叫び必死に抵抗するが、四肢を固定され無常にも小汚い男達に犯されていた。
リーニャの陰部からは血が流れていて、それは純潔を奪われたことを示していて、現にリーニャは強姦されていた。
「お? おい、お前ら! 英雄が起きたぞ!」
葛葉が目覚めたことに気が付いた男が、リーニャに群がっている男達にそう声を掛けたのだ。
大半の男はあまり興味を示さなかったが、レイプに参加して居なかった男達が葛葉の下へやってきた。
「いい目覚めだなぁ、えぇ? 英雄さんよ」
「……」
下卑た笑みを浮かべ背後に振り返って繰り広げられる残酷な行為を男は眺めた。
「ま、俺ぁ、ああ言うのじゃ勃たねぇんだわ。やるんだったら同意の上だよな?」
「……興味ない」
「ふっ、そりゃそうだ」
だがまともなことは事実。だがまともならこの行為自体を止めるだろう。
だが目の前の男はただ傍観しているだけだった。
「……さて。教えてくれよ、あの屋敷のお嬢様が、どこに居んのか、そんでどんな力を持ってんのか」
「何が目的?」
そう尋ねてくる男に葛葉は尋ね返した。すると男は呆けたのちに大きく笑った。
「ははは、おいおい。英雄ちゃんよぉ、流石に察しが悪いっつうには度がすぎてるぜ⁉︎」
男が笑い、周りの男達も笑っていた。
もちろん葛葉は男達の目的は察している。なんなら、葛葉の今回の依頼もこの男達のせいだからだ。
「ははは。……はぁ、さぁ、話してもらおうか」
男が腰の鞘からナイフを引き抜き、葛葉の太腿に突き立てた。そしてグンッとナイフが葛葉の太腿に深く刺さるのだった。
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