表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
661/749

八話 規制音は銃撃のように

「他のこと」

「護衛依頼を完遂すること、でしょ?」


 現在進行形で取り組んでいる護衛依頼。

 確かにと葛葉はひとまず目の前の問題を片付けるべきかと納得した。護衛依頼を始めてから一週間経つが、特に目立った変化はないし、怪しいことも起きていない。

 平和な日々が続いている。


「ささ、もう遅い時間だし寝る準備をしとかないとだよ?」

「……はい。そうですね、明日もメイドの仕事がありますもんね」

「板についてきたねぇメイドが」


 葛葉の仕草一つ一つがメイドと化してきていて、緋月はフフッと小さく笑った。


「そんな緋月さんはちゃんとメイドしてるんですか?」

 葛葉の隣で笑みを浮かべていた緋月が、虚を突かれ「うぇっ?」と変な声を出してしまった。

 メイドしているのかという葛葉の問いに緋月は腕を組んでうーんと悩み始めた。


「わがんない」

「……よく一言笑えましたね」

「いやいや、それは葛っちゃんが可愛くて微笑ましかったからさ!」

「なんだかもう緋月さんにそう言われても何も思わなくなりましたよ」


 緋月が葛葉にお世辞を言うのはもう定番と化して来ているので、葛葉は本当に何も思わなくなってしまったのだ。その言葉に葛葉はえ? っと口にすると、


「じゃあ、○○○(ピー)とか○○○(ピー)○○○○(ピー)したいとか言っても、|○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○《ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ》………こんな感じに言っても何も思わないの?」

「流石に引きますよ?」


 放送禁止用語というか口にしただけでも警察がすっ飛んできそうなことを平気な顔でつらつらと並べる緋月に、葛葉は流石に危機感を覚えた。


「いつかプレイしたいね!」

「もしかして私に殺意向けてます?」


 言える範囲としてはダルマ拘束絶頂(イキ)地獄プレイ等の中々にハードなR18系大人遊びをしようと、緋月は澱みない満面の笑みで、一緒にしようと持ちかけて来たのだ。

 危機感どころか命の危険を感じた葛葉は、『創造』で思わずナイフを造ってしまったことに驚くのだった―――。

読んで頂きありがとうございます!!

面白いと思って頂けましたら、ブックマークと評価をお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ