四十二話 選択を間違えて
完全に投稿するのを忘れてました!!
誠にすみません!!
「どうじゃ? 趣向を変えてみたのじゃが、お気に召したかのう?」
鬼丸の金棒を受け止めていた『八岐大蛇』の背後で鬼丸が話し掛ける。が『八岐大蛇』が背後へ振り向きざま拳を振るうが、拳は空を切った。
「全く容赦がないのう、わしの知っている邪竜伝説とはえらく違うのじゃ〜」
余裕をかます鬼丸に七本の影を仕向けるがそれらは意味を成さない。鬼丸が影を掴んで握り潰した。そして金棒を投げ姿を掻き消す。
『八岐大蛇』は飛んでくる金棒を避けたと思えば、膨大な殺気に身を翻した。すると大気を割き真空を生み出すほどの振り下ろしの攻撃がすぐ目の前で起きたのだ。
「よう見とる」
避けた先の地面が爆発するように盛り上がった。原因は鬼丸が大地を目一杯の力で踏んだからだ。
足が地面と二、三メートル離れた隙に鬼丸は回し蹴りを繰り出す。が影を駆使して地面に自らの身体を叩きつけるようにし避けた。
またしても鬼丸の攻撃は真空を生み出す。
ちょこまか動き回る『八岐大蛇』に鬼丸の攻撃は全て空振りになり、鬼丸のフラストレーションも上がっていく。
「かぁ〜、当たらんのじゃ……」
空振り続ける攻撃、一息吐きながらジーッと『八岐大蛇』を見やる鬼丸。ムムムと唸りながら眉間に皺を作る鬼丸だったが、ふと気が付いた。
パチンと指を鳴らし『八岐大蛇』の背後の影がほんの少しだけ波立っているのが。
「……何しとる、貴様」
気付くのが遅れた鬼丸が空を見上げた時、魔法は完成されていた。
影が空を覆い尽くしていたのだ。
「影……対象指定魔法、か。……よくもやってくれおったなぁ、貴様‼︎」
対象指定魔法、鬼丸も保持している魔法である。故に鬼丸には事細かに魔法の詳細が分かってしまったのだ。
「わし以外を殺すと……く、フッフッフッハーッハッハッ―――ハァ、屈辱じゃ。……チッ。ならば、わしはそれを阻もう」
|つまらない選択をした《一対一のバトルの最中に外野を殺すなんてことをした》『八岐大蛇』を睨め付け鬼丸は不敵な笑みを浮かべた。
魔法の発動まで残り僅か。魔法の詳細を知っている鬼丸にとってはこれから起きるのはただの茶番にしかならないのだ。
「うぬはうぬ自身を恨むが良いのじゃ‼︎ ただ絶望を再認識するだけになる、とな!」
ビシッと指を指し鬼丸は金棒を担ぐのだった。
言い訳として、いつも木金は夜に用事があってその前に投稿するという習慣が出来ていたので……。本当にすみません!! 以後気を付けます!!
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
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