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三十話 危機一髪

「ミハヤさんも!」


 主戦力の(にのまえ)達の参戦に葛葉は喜んだ。傷だらけの身体に顔を歪ませて。

 葛葉、鬼丸、一、ミハヤ、スミノ、この五人の総攻撃を喰らってもなお『八岐大蛇』は倒れない。

 淡い光が『八岐大蛇』の身体を覆い隠した。葛葉が視線を『八岐大蛇』の足元に向けると、そこには大きな魔法陣が生成されて居た。


「……この光、神聖魔法―――ッ‼︎」

「そんなんやらせへんで‼︎」


 葛葉が『八岐大蛇』の行使しようとしている魔法の属性を口にする。その声を聞いて居た一はミニガンを構え直し『八岐大蛇』へ走り出す。 


(ここまで削ったんだ! もう、ここで倒さないとッ‼︎) 


 『創造』する。自らの命を削り造り出す高威力の武器。


「パンツァーファウストッ‼︎」


 カチッとトリガーを押すと同時に弾頭が白い模様のある首へと直撃した。

 爆発音と共に首が木っ端微塵になる音が静かな戦場に鳴り響いた。


「やった……ッ‼︎」


 白い模様の首が吹き飛んでいるのを確認した葛葉が喜び飛び上がろうとした時だった。


「いや、こいつ何か―――がっ‼︎」

「っ⁉︎ 一さんッ‼︎」


 『八岐大蛇』の近くにいた異変を感じ取った一が弾き飛ばされた。驚き固まる葛葉の視界から『八岐大蛇』が消えた。

 ハッとそれに気付き警戒をしたと同時だった。


「英雄殿! 背後(うしろ)です‼︎」


 その声と背中に伸し掛る大きな何か。それはもちろん『八岐大蛇』だった。

 バキバキと全身の骨が軋みズレ、ひび割れ砕け散る。内臓が潰され破裂し全身の穴とい

う穴から血が吹き出す。手足がひしゃげ骨が露出する、血を吐き過ぎた喉はまともに声すらも出せずにいた。


「そこを退け! 『抜刀・桜舞―――ッ‼︎』」


 葛葉の頭を踏みつけようとして居た足を切り裂き攻撃をキャンセルさせた。ミハヤの背後を疾風のごとく走り抜け、鬼丸は葛葉にのっかってる『八岐大蛇』を吹き飛ばした。

『』

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