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七話 戦闘離脱

少なめですいません!

 その拍子に家宝が地面へと落ちてしまうのだった。


「律様、あまり無茶はしないでください!」

「い、五十鈴さん……! か、家宝が……!」


 祖父から、両親から、あの日託された家宝が遠ざかっていく光景に表情を歪める律。


「後で拾いますから! 今は救護所で治療してもらないと!」


 怪我人が運ばれ治療を受けれる場所だ。今からそこに律を運ぼうとしているが、律が家宝を取り戻しに行こうと暴れ出し、運ぶのが大変となった。

 律の怪我は万能薬(エリクサー)高純度回復液(ハイ・ポーション)と回復魔法で治療しなければいけないレベルであり、このまま戦闘を続行など許されるものではなかった。

 五十鈴の手元には回復液(ポーション)しかなく、到底この傷を癒せるものではない。


「暴れないで下さい!」


 ジタバタとする律を宥めながら、五十鈴は救護所へ律を送ることにするのだった―――。




「―――『紅焔凱ッ‼︎』」


 銃を構えながら葛葉が魔法を唱えた。

 いつも通り身体を淡い光が包み込んでステータス(潜在能力)を上昇させた。

 ステータス(潜在能力)の上昇により、高速戦闘する一と鬼丸が等倍速に映った。

 『邪竜』に狙いを定めて、葛葉は銃の引き金を引き切った。ダダダと銃弾が真っ直ぐに『八岐大蛇』へと寸分違わずに飛んでいった。


「……っ、やった……!」


 目を細め『八岐大蛇』の八つある首のうちの一つを眺めると、ブシュッと首からかなり多くの血が出血しだしたのだ。

 それを見た葛葉が声を漏らして喜び、回復の隙を与えぬように武器を銃からナイフへと切り替えて、ダッと走り出すのだった。


「―――葛葉よ!」


 すると空から降ってきた鬼丸が葛葉に声を掛けながら真横に着地しニシっと笑った。


「流石じゃな! さぁ征くぞ!」

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