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二十話 カスタム銃

「あ、めんご」


 と葛葉はすっかり、気の抜けない戦いであることを忘れていたことを五十鈴に詫びるのだった。


「同志ー‼︎」


 すると単発の銃声が葛葉の下へと掛け声と共に近づいて来た。

 バッと茂みから飛び出した魔獣の顎下に剣が刺さり、地面にドスッと強く落ちそのまま押さえつけられると、またしても銃声が鳴り響いた。

 流れる様に魔獣を葬ったのは、モシン・ナガンを装備したアーシャだった。


「このモシン様最高っ‼︎」

「え、あ、うん。それはよかった……?」


 興奮気味に葛葉の手を取りキラキラとした目でそう感想を言ってくれるアーシャ。

 葛葉は()されながらも返事をした。


「―――葛葉様!」

「葛葉さん!」


 葛葉とアーシャが話をしていると、突如五十鈴と律が声を上げた。それは葛葉に飛び掛かろうとする大量の魔獣が原因だった。

 アーシャがモシン・ナガンを構えると同時に葛葉は後ろへ振り向いた。

 大量の魔獣を前に葛葉は、すぐさまアーシャの構えるモシン・ナガンの銃口から距離を置くのだった。理由は単純で近くにいたら鼓膜が破れる上、他にも色々な外傷を負うと思われるからだ。

 アーシャが引き金を引くと同時に葛葉は虚空庫に手を突っ込んだ。それと同時に、葛葉は自身の魔法の詠唱を口にした。


「『紅焔凱―――ッ‼︎』」


 淡い光が葛葉を包み、ステイタスの上昇。葛葉の纏う雰囲気が一気に変わった。

 虚空庫から葛葉が魔改造した葛葉専用のド変態銃、魔改造のM4。銃身は従来の倍は長く、レーザーサイトやウェポンライト、水平型フォアグリップ、軽量ストックやグリップバイポッド、ホロサイトとその後ろにはマグニファイアという。

 「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」と言わんばかりのゴテゴテのカスタム銃だった。中学生男子が見たら、目をキラキラさせて弄くり回すだろう。


(ゼロイン調整も完璧……あとは、撃つだけ!)


 カチッカチッとセーフティーからフルオートへと、セレクターを切り替えた。マグニファイアを横に倒し、等倍での射撃を可能とさせた。

 すぅ〜っと息を思いっきり吸い込み引き金を引いた。銃声が鳴ると同時に飛びかかろうとしていた魔獣が、眉間から血を流し地面へと倒れた。


「よしっ!」


 試射の時と変わらない動きに葛葉は心の中でガッツポーズした。


「律と五十鈴は私の後ろのを相手して!」

「は、はい!」

「承知いたしました!」


 射撃つつ呆然としていた二人に指示を飛ばす葛葉、ハッと二人はすぐに行動に移った。

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