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六話 安全な地?

この爺さんはかなりイケメン設定で。

鬼人族。かつての絶滅戦争で敗北を喫した種族である。鬼人族の巫女は当時の【英雄】【勇者】【賢者】によって封印され、この年で五百二十三年も経っている。

大体は教本通りで、誰でも知っている。

敗北した鬼人族は特に迫害はされず、王都の庇護下に加えられ何不自由なく過ごしているのだ。

敗北した時にある程度の鬼人は王都以外の国、種族へ亡命したりと、色々あったのだ。

この街のすぐ近く――言うて馬使って二時間掛かる距離――にある鬼巣山には鬼族の生き残りが住んでいる。


「でも、鬼族に会いに行く訳じゃないからね?」

「そ、そうなんですか!?」

「会う気満々だったの? ……まぁいいや。今回は鬼巣山での薬草回収だよ」

「薬草ですか? 薬草なら近くの森にもあるんじゃ?」


最もな意見を述べる律に、葛葉は図鑑を取り出し今回採りに行く薬草のページを開き、律にみせる。


「万能ポーションの素になる薬草……ですか」

「そ、だから報酬もかなり高いんだよね」

「げ、現金ですね」

「じゃ、早速ゴー!」


引き攣り笑いを浮かべる律を無視して、葛葉は正門へと足を向け歩き出すのだった。




鬼巣山の最奥。最も安全な地で、鬼人が暮らす里があった。

男達は畑仕事をし、女達はそんな男達のために家事をし、子供達はそれらを手伝う。そんな平穏で、平和な暮らしが今日も過ごせる。

そんな里を見下ろせる位置にある、木造りな豪邸が一軒――族長の館だ。

今日も今日とて族長はこの平穏な暮らしが続くよう神に祈りを捧げる。巫女にもだ。


「……全滅戦争時代。儂はあなた様を守れなんだ」


遠い日に思いを馳せ、晴天の空を見上げる。

読んで頂き、ありがとうございます!

一人称わしのキャラっていいですよね!

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