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二話 気不味い感じってやだよね

まさかの再会!?

――二日後――


「ん、ふぁ〜」

「身体大丈夫なんですか?」

「ちっと痺れてる」


久しぶりの外、葛葉は伸びをしながら欠伸をし、身体の心配をしてくれる律へ言葉を返す。

二日前のような痺れは無く、今は長時間正座して立ち上がった時くらいの痺れだ。が、葉加瀬からは安静にするようにと再三言い付けられている。


「クエストって……」

「受けれないみたい」

「そうですか。……あ、あの」

「ん? 何?」


運動の準備体操もどきをやっている葛葉は、律のよそよそしくモジモジているのに不思議に思うが、律が声を詰まらせ言葉を発する。

その間腰を捻っていた葛葉は終始はてな状態。


「この街を見て回っても良いですか?」

「……そう言えば、極東から来たんだっけ? なら街でも見ながら寝たきりだった身体を慣らそっかな」


ほぼ二日間も寝たきりだった身体はかなり動きにくく、今は動くだけででも怠い。

それに緋月が勝手に布団の中に入ってき、葛葉の全身を弄ったり、添い寝してきたりと全くゆっくりできなかった。


「の前に、朝ごはん食べて良い?」

「食べてなかったんですか?」

「そなの、だから腹ペコ」


葛葉がお腹を摩ると、腹の虫が鳴いた。

二日間何も食べなかった訳じゃ無い。ただ食べ難かったのだ。スプーンやフォークを持っても痺れが止まらなく、何回も何回も落としては痺れて拾えないと繰り返していた。

それにギルド職員も葉加瀬も緋月も何やら忙しそうだったのだ。葛葉に無理強いは出来なかった。


「ギルド忙しそうだし」

「そうですねー。なんかドタバタしてますよね」


葛葉の目には忙しいじゃなく、慌てている感じがするが。切羽詰まった感じでもあった。

何かあったんじゃ無いか、そう勘繰るのは必然だろう。


「ギルドじゃ無いとこで食べます?」

「そうすっか」


身体を慣らしてた葛葉が律の提案を呑み、二人は歩き出し朝食をとる店を探す。葛葉もこの街に詳しい訳ではないので、正直なところ街の案内なんて出来っこ無いと思ってる。

自分だって一ヶ月はここに住んでるのだから分かるっちゃ分かるけど、そこまでじゃ無い。隅々までは分かってはいない。


「――っ! 葛葉さん!」

「なに、どしたの?」

「あっちから良い匂いが!」

「え? あ、ちょちょちょ!」


大通りを歩いて良さげなところを探していた二人。律が香ばしい匂いを嗅ぎ取り、葛葉の腕に自信の腕を通して葛葉を引っ張って行く。引っ張られる途中、葛葉にも香ばしい匂いがしてきた。


「……焼き鳥みたいな匂いだ」


律が香ばしい匂いに釣られ、建ち並ぶ家の角を曲がる。そこには、


「いらっさっせー!」

「美味しいよー!」


一生懸命に客寄せをしていた、元借金取り達がいた。

葛葉と律はすぐに気付き、客寄せをするために通りで声掛けをしていた借金取り達も、二人の存在に気付いた。

読んでいただき、ありがとうございます‼︎

投稿する時間統一にしたいとは思ってるんですよね。

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