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TS化転生っ娘は、ちょっとHな日常と共に英雄になるため、世知辛い異世界で成り上がりたいと思います!  作者: んぷぁ
第五部 二章——いつだって気を抜いてはいけないんだ——
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二十二話 あの子を信じている

少なめですいやせん!

 ―――都市間転移魔法の光が収まり、静寂が部屋の中を包み込んだ。


「行っちゃいましたね……」

「大丈夫なんでしょうか」

「いくらなんでも無茶だったんじゃ……」


 ギルド職員達が各々好き勝手に、不安の言葉を吐きはじめた。

 不安な気持ちは当然であり、それを言わせなくするのは間違いだろう。


「……さぁ、私たちは私たちのやるべきことをしよう。サポーターなら、サポーターらしくね」


 パンパンと手を叩き、ギルド職員達を黙らせた葉加瀬が、白衣のポケットに手を突っ込みながら、そう口にした。

 部屋を去ろうとする葉加瀬に、一人のギルド職員が声をかけた。


「副長は、これでよかったんですか……?」


 そんな職員の恐る恐るな質問に、葉加瀬は振り返って間髪入れずに答えた―――。




 ―――映像投影魔法が途切れ、【英雄】への激励で騒がしかった場の雰囲気が暗くなっていく。

 そそくさとギルドの中に入って行こうとする緋月を見て、男性冒険者が慌てて緋月を呼び止めた。


「お、おい、ギルド長、あんた。これでよかったのか?」


 男性冒険者の恐る恐るな質問に緋月は、顔をゆっくり上げて口を開いた。




『―――全然。いいわけないじゃん』


 そんな二人の言葉が離れた場所であっても一つとなった。

 ギルド職員達が葉加瀬のいつもの口調ではない口調に驚く。冒険者達が緋月の微かながらも、失神しそうなほどのドス黒い感情に後退りする。

 が葉加瀬は、緋月は、さらに続けた。


『けどね』

「ボクは」「私は」

『あの英雄()を信じている。盲目的と言っていいほどに、あの英雄()があの鬼代葛葉()である限り』


 一人称以外の一言一句を違わず二人の声が重なった。

 その言葉一つ一つが力を持っていた。

 英雄を盲目的に信じている者の目とは思えない瞳で―――。

読んで頂きありがとうございます!!

これにて五部二章は終わりです!

次は三章、三章もかなりボリューミーになると思いますので、どうかお楽しみにしていてください!

面白いと思っていただけたら、ブックマークと評価をお願いします!!

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