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TS化転生っ娘は、ちょっとHな日常と共に英雄になるため、世知辛い異世界で成り上がりたいと思います!  作者: んぷぁ
第五部 二章——いつだって気を抜いてはいけないんだ——
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十九話 書状

木金は早めに投稿しようかと思います

「ん〜……ふぁ〜! んっ、うぅ・・・あうぇ⁉︎ 葛っちゃん起きちゃったの⁉︎」


 目を覚ました緋月が大きな欠伸をして目を擦り、チラッと葛葉を見やり直ぐに目を逸らしたが、目を覚ましている葛葉に気が付きまた葛葉を見やった。

 綺麗な二度見で葛葉は感嘆の息を漏らした。


「おはよう、ございます」

「おはよ〜。……葛っちゃん、よく眠れた?」

「……と思います」


 緋月の言葉に顎に手を当てて思い返すが、よく眠れたのかなかったのかよく分からない。当然のことだと思うが。


「そっか……。んっ! 葛っちゃん、話があるんだ!」


 葛葉の答えに素っ気なく返した緋月は、唐突に自分の両頬をパンッ! と思い切り叩いた。

 葛葉が驚いていると、真剣な顔で緋月は話す姿勢を取るのだった―――。




 葛葉を着替えさせた緋月は椅子に座りながら、一つの資料を葛葉の前に置いた。


「……これは」

「ギルドからの強制クエストだよ。……それは中央からやってくる書状だよ」


 ビッシリと文字で敷き詰められている紙を手に取って読む葛葉に、緋月は悔しそうな声音でそう吐き捨てる。


 資料に書かれている内容としては至極簡単だった。


「私に【八岐大蛇】の討伐・・・?」


 それは討伐クエストだった。極東の命運が掛かった。

 その他の文ではギルドが全面的に支援したり、極東支部のギルド長も参加すると言った内容が記載されていた。


「葛っちゃんはそれを断ることは出来ない。来たが最後、やり遂げるしかないんだよ」

「……」


 まだまだ悔しそうで、憤怒を抱いている緋月に葛葉は固唾を飲み込んだ。


「ボクは大反対だったんだ。君には荷が重いって、そう思ってた。一昨日の戦いで君の実力は測れた、例え邪竜と()り会ったとしても、君なら死ぬことはない」


 悔しそうな声音から、憤怒の表情から、緋月はだんだんと穏やかな表情に変わっていった。


「……い。…………行って、くれるかい?」


 言いづらそうに、喉に言葉を詰まらせながら。

 恐る恐る言葉にした。


「……もちろんです!」


 緋月の言葉に葛葉は快く首を縦に振った。

 死にに行くのではない、律を連れ戻すことのついでに、邪竜【八岐大蛇】を倒す。

 だから快く受け入れるのだ。

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