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TS化転生っ娘は、ちょっとHな日常と共に英雄になるため、世知辛い異世界で成り上がりたいと思います!  作者: んぷぁ
第五部 二章——いつだって気を抜いてはいけないんだ——
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九話 遠くに

すみません、遅れてしまいました。

諸事情により報告も出来ずにすみません!!

「どうかしたの?」

「……何がじゃ?」


 鬼丸の一連の行動に葛葉はふと尋ねてみた。

 今の状況と、先ほどの抱擁、駄目と言われている事をわざと行う。まるで構って欲しい子供のようだったからだ。


「話して。気になるから」

「……そうじゃな、ふむ。うぬはワシのことをどう思っておる?」

「……」


 鬼丸が葛葉へ向き直りいつものような、おちゃらけた顔ではなく、真面目な顔で。いや、ほんの少し不安で泣きそうな顔だった。

 鬼丸のその言葉に葛葉は考えを巡らせた。そして、


「正直に言うと……よく分からない」


 そんな答えを出した。


「鬼丸がなんで私に執着するのか、分からない。無理矢理に伴侶にされたし」

「うむ、そうじゃなぁ。話せるのなら、話したのじゃが」


 鬼丸がほんの少し俯き、か細い声で呟く。

 話せない事情があるのか、鬼丸の謎はまだまだ解けなさそうだった。


「でも、でもね。今は大切なー・・・仲間? 伴侶? 妹?」

「構わんのじゃ、ワシはうぬの特別になれれば、それでよいのじゃ」


 葛葉が俯き不安そうだった鬼丸を励まそうとして、励ませなかったことに、鬼丸はクスクスと笑みを漏らした。


「じゃあ鬼丸は、私が鬼丸のこと特別だって思えるように頑張って?」

「頑張る必要があるのじゃ? 今のままで十分じゃろ〜」

「……駄目だこりゃ」


 全く自覚のない鬼丸に、ヤレヤレと葛葉はため息を溢すのだった―――。


 ――数十時間後――


 昨日の疲れがあまり取れていなかったのか、鬼丸と共に昼寝をしていた葛葉が次に目を覚ますと、外はもう既に真っ暗だった。

 目をゴシゴシと擦ってベッドから、鬼丸が起きないように降りた。

 ふぁ〜っと欠伸をしながら部屋の扉に向かおうとして、月明かりに照らされる机の上、そこに置かれた折り畳まれた一枚の紙に気がついた。

 疑問に思いつつ手に取り、綺麗に折り畳まれた紙を開いた。どうやらこの紙は元々メモ用紙のようだった。

 が葛葉にはそんなことはどうでも良かった。

 綺麗な文字で、丁寧に書かれている文面を読んでしまったから。

読んで頂きありがとうございます!!

明日明後日も遅れると思うのでここで言っちゃいます!!

決して、忘れそうとかじゃないですからね! 勘違いしないでよね!

はい。

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