一話 マンネリ化しつつある展開?
朝から始まるの多いですかね?
夜が明け、朝日が窓から差し込んでくる。
肩に掛けていた布団が、ボフンとベッド上に落ちた。と、共に鬼丸の体もずり落ちた。
昨晩は激しい風と雨音により、よく寝付けれなかった。そんな時に、鬼丸が部屋にやってきて平然と葛葉に抱き着いて寝始めたのだ。
そしてそれに続いてカナデが、部屋にやってきて、葛葉の布団の中に入ってきては一緒に寝始めたのだ。
葛葉は結局、鬱陶しいのと暑いのとで、ほぼ一睡も出来ない状態で夜が明けてしまったのだ。
「……眠い」
瞼の下に隈が出来ており、寝不足なのがひと目でわかる。しかも目も充血しているし。
葉加瀬並みではないが十分寝不足だ。
「・・・『葛葉さん』だったら喜んでそうですね……」
両隣でスヤスヤと安眠を貪るS級美少女二人。間違いなく、全世界の男が羨むような光景だ。
同性なのでどうとも思いはしないが、一つ思うことがあるとすると、腕に引っ付かないで欲しい。ただそれだけだ。
「ふぁ〜……眠たい」
と大きな欠伸をして背中を伸ばした。
これまで以上に眠気が凄いのだ。
「う〜…………起きよう」
このまま二度寝を決め込もうかと思ったが、葛葉は結局起きることにした。
ゆっくりとベッドから降りて、抜き足差し足忍び足で部屋の扉まで向かった。
とそこで葛葉は扉の前に立ち、そして目を瞑った。
そして直ぐに、葛葉の首から上以外が光に包まれた。
光に包まれること数十秒。パッと光が一気に霧散し、葛葉の身体が露わになった。身体は衣服に包まれていたが、それはいつも通りの服だった。
はぁ……っとため息を吐いてから、扉の取手に手をかけた。その時だった、パッと目の前の光景が変わったのは。
「……え」
それは知らない天井だ、ではなく先程まで見上げていた天井だった。
読んで頂きありがとうございます‼︎
今日はこの後用事があるので早めです!
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