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二十話 会議

ギリギリセーフ!

「今日はさ、一緒に居よ。いつでも私が励ましてあげるから」

「……自信ありげですね」


葛葉が抱き寄せていたカナデの身体を離し、珍しく――常時済まし顔の葛葉が――得意げな顔でそう言ってくきたことにカナデが、クスクスと笑いながらそう聞いてみると、


「だって、カナデちゃんは私のこと好きでしょ?」

「そ、そうですけど……うぅ、なんか複雑な気持ちです」


好きな気持ちを利用されることにヤキモキするが、葛葉がカナデの好意を認めてくれているという嬉しさに心がぴょんぴょんしてしまいそうだ。


「でも、カナデちゃんはそうして欲しくないの?」

「ほ、欲しいです! ここに連れきたのも最終的にはそうして欲しかったからです!」

「わ、わー……欲望に忠実ぅ〜。そして初耳〜」


ふんすと鼻息を荒くし捲し立てながら、自分の内なる欲望を曝け出したカナデに、葛葉が顔を和ませた。

「英雄様と一日中一緒〜♡」と口にしながらくるくると回り舞うカナデ。表面上だけ喜んでいるが、きっとカナデは心の底では歓喜とは違った感情を抱いているのだろう。

だが葛葉が出来るのはカナデを慰めることだけだ。それ以上のことは葛葉では出来無い、他の人がやるべきことだろう。


「カナデちゃんはこの後何して欲しい?」

「とりあえず英雄様と〜♡ ××××とか××××××だったり××××××××××××××××したいです!」

「ごめん何言ってるか分からない、規制音がうるさくて」


欲望に忠実なカナデは間違いなく地上波では言えないような言葉を羅列していく。深夜だろうが絶対に流せないような。

葛葉は耳を押さえながら、たははと笑うのだった。(例え聞こえなくても何言ったか、だいたい察せるから)




カツカツと大広間に響く靴音。大広間は千人は入れるほどの大きさだ。

そんな大広間の最奥にて、巨大な禍々しい玉座に座っている少女と、その傍らに控える侍女たち。多種多様な者達が膝を突きながら一ミリたりとも動かずに、静止していた。

カツカツという音がしなくなってすぐに、大広間の隅々に行き渡る高濃度の魔素。人なんかがこの場に入れば、ゲロってから泡吹いきながら白目を剥いてシュック死だ。

玉座に座っていた少女が玉座から降りて、少しだけ前に歩き出した。


「面を上げろ……これから魔王軍幹部会議を行う。平時なら妾は参加しないが、今回は勅命を与えるために集めた。問題はないな」

『はっ!』


少女が睥睨するのは魔王軍の中でも秀でた能力を持つ"幹部"達だ。

一介の冒険者では歯が立たず、Lv.6の冒険者でやっと傷を付けれるほどの強者達なのだ。

そんな彼ら彼女らを睥睨するのは、この魔族領を統治し魔族を統べる王である、魔王だった。

読んで頂きありがとうございます‼︎

語彙力が低過ぎて荘厳さがあまり伝わらなさそうで、自分の力不足に涙が出てきます……。精進せねば!

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