八話 モテモテ……?
昨日は言いそびれましたが、『このTS化転生っ娘は、ちょっとHな日常と共に英雄になるため、世知辛い異世界で成り上がりたいと思います!』は1周年を迎えました! 今見でありがとうございます! そしてこれからもお願いします!
「……はぁ。目的地まで、どれくらいですか?」
「んぁ、もうそろそろだぜ」
葛葉を挟んで笑みを浮かべる二人を見つつ、五十鈴はため息を吐くと同時に御者の人に目的地までの時間を尋ねた。
窓越しに御者の人はそう言って煙を吐き出すのだった。
「便利な魔道具ですね……。仕組みが気になります」
「嬢ちゃんそういうの好きなのか」
五十鈴が御者の人が煙を吐くのを見て、この竜車の中央部に設置された淡く光る鉱石をキラキラした目で見やっていると、御者の人がそう声を掛けて来たのだ。
「あれはなんで言うんですか?」
「あらぁな、加工石っちゅう稀に取れる鉱石なんだよ。そいつに魔法を流し込めば、特定の何かを絶対に入れさせねぇ結界を発動させることが出来んだ」
「……特定の何か、ですか。それは自分で決められるんですか?」
「あぁあたぼうよ。んだがな、決められるっちゃ決めれるけどよ、それに特化したそいつを買わなきゃならねぇんだ。そいつは風を入れさせねぇ結界なんだが、他にもあんだわ」
御者の人は自分も楽しそうに五十鈴へ解説していく。そして五十鈴はふむふむと、興味深いみたいな顔で真剣に話を聞いている。
律と五十鈴が完全に他のことに夢中になっていると言うのに、なぜ両隣の人たちは他のことに夢中にならんのか……。
「英雄様〜♡ 今日は何か凄くいいことが起こりそうですね!」
「ん、ん〜……私は今日が命日になりそう……」
はは、はははとぎゅう〜っと強くなっていく二人の抱き着く力に青ざめながら、葛葉はから笑いを浮かべた。
「葛葉よ〜♡ このクエストが終わったら儂と結婚してくれんかのー?」
「死亡フラグ?」
鬼丸は葛葉の腕に頬擦りしながら、カナデが言ったこととは真反対なことを言い始めた。
それで大変なことになったらどうするんだ、と葛葉が頬を引きずらせるが、鬼丸はすりすりと葛葉の腕に自身の頬をくっ付けながら幸せそうに目を瞑っているのだった
読んで頂きありがとうございます‼︎
言いたいことは前書きで行ってしまったので、後書きは少なくなってしまいますが、本当に本当にありがとうございます‼︎ 皆さんが読んで頂けるから、ここまでこの作品が続くことができました!
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