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十六話 冒険者の仕事とは

チート持ってたってこの世界じゃ、あれ? なんかやっちゃいました? は想像できないです。

「……英雄様! 私、いいクエストを知ってますよ!」


すると葛葉と一緒に鬼丸のことを見ていたカナデが、葛葉に向き直って手を取りキラキラした目でそう言って来た。


「いいクエスト?」

「はい! 明日、クエスト受けるんですか?」

「い、一応ね」


もう、そのままキスでもしてくるんじゃ無いか、と言う距離まで顔を寄せて来るカナデに気圧されつつも、尋ねて来るカナデに答えていく。


「私もこのクエストに参加するんですよ! 英雄様もどうですか⁉︎」

「う、うん。……なんかいつもより近寄って来てない?」


ぐいぐいとさらに寄って来るカナデに、葛葉は先からずっと思っていてたことを口にしてしまうのだった―――。




「―――で、どうするのじゃ?」


ゴーカートを手で押しながら鬼丸が葛葉へ顔を上げながら、突然尋ねて来た。が、葛葉はすぐに察して、数瞬の思考の末に結論を言うのだった。


「どうするも何も、クエストを受けるよ。……お金も無いし……」

「ふむ、明日であるのだろう? 五十鈴達に教えないと不味いのでは無いか? 準備があるであろう?」


そう……クエストとは本来準備がたくさん必要なのだ。

第一にクエストを決めていつ行くかは、仲間と話し合ったりする必要がある。ソロの場合は違うが。

そして第二にクエストは最低でも決めてから三日後だとかに行くものだ、仲間の装備の点検だったりアイテムの補充だったりと、かなり準備に時間を要する。

鬼丸はつまり、無理だと言いたいのだ。


「んー、カナデが伝えに行ってくれたから大丈夫だと思う。それに、二人は日頃装備の点検はしてるから」

「……ふむ、確かにそうじゃな。律の奴はいつも刀を綺麗にしておったな」


五十鈴に関しては、つい昨日に盾を修理に出したばかりだ。だが、どうやら盾は今日の午後には修理が終わると手紙が昨日の夜中にポストに入れられていた。

故に明日クエストに行くと急に伝えたとしても、問題なくクエストに行けると言うことなのだ。


「ま、なんであろうが、わしがいる限りクエストに赴き死んで帰ってくるなんてことはあらぬ。安心せい」

「ん〜頼もしいね〜」


えっへんと自信満々な鬼丸に、葛葉はふふっと少し笑ってしまった。

確かに鬼丸さえ居れば大体は安全となる。それほどまでに鬼丸は強い。

今の葛葉達は、鬼丸の強さに甘えてしまっているようなものなのだから。


「のう〜葛葉よ〜、腹が減ったのじゃ〜」


そう鬼丸と会話していると、突然クイクイと鬼丸が裾を引っ張ってき、腹に手を当てながらそう言ってきなのだ。

読んで頂きありがとうございます‼︎

さぁ次の章は新しい展開になるのか、それともカナデとのデートなのか!?

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