三話 適当なデート
すいません、遅くなりました!
「な、なんじゃその反応……!」
「ん? するつもりだったけど」
葛葉の乾きすぎな反応に戸惑う鬼丸だったが、葛葉のその言葉で満面の笑みに表情が早変わりした。
「流石はわしの妻じゃ! ならば今すぐにでも行くのじゃ‼︎」
「いやいや、私はご飯食べてから行くつもりだから」
先程から鬼丸が葛葉に、あ〜んを迫ってくるため葛葉はあまり朝食を食べれてなかったのだ。
鬼丸の皿に乗っていた料理は半分以上なくなっているが。
「鬼丸は早く食べて、デートの準備すればいいでしょ?」
諭すように鬼丸へそう言ってやると、ハッと鬼丸はそのことに気が付いたようだった。
「確かにそうじゃな!」
ふぅむと唸るように首肯し、バッとスプーンを手に取りバクバクと目の前の料理を食べていく。
葛葉は、「最初からそうすれば良かったのに……」と心の中で思いながら、スープを一掬いして口に運ぶのだった―――。
―――燦々と太陽が輝く青空の下、はしゃいでいる鬼丸と手を繋ぎ大通りを歩く葛葉の姿はあたかも、幼い妹と遊ぶよう言われた姉のようだった。
「鬼丸〜、どこ行くの?」
「適当なとこじゃ適当な」
「適当って……」
のしのしと先に進んでいってしまう鬼丸に、手を引かれながら葛葉は目的地を訊くが、鬼丸は適当に適当と言うだけだった。
そんな鬼丸に、葛葉は「それじゃわからねぇよ」と心の中の声が漏れそうなほどの目で、そう訴えかけるのだった。
「なぁに案ずるでない、わしが考えたデートプランじゃからのう……間違いなく面白くなるに決まっておる!」
と何処からその気合いがやってくるのか謎だが、鬼丸が言うのだからそうなのだろう。
葛葉はそう思いながら渋々鬼丸に着いて行こうと思った。その時だった、遠くでなのだろうが近くで聞こえるほどの爆発音がしたのだ。
読んで頂きありがとうございます‼︎
本日は遅くなってしまい申し訳ないです、一応昨日の後書に書いといたので今日は報告しませんでした、ご理解いただけると嬉しいです。そして内容も少ないので申し訳ないです! もうクタクタなので、気力が沸きませんでした、ので明日は早く、そして多く描きます!
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