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十三話 木の扉さんごめんね……?

オーバーキルにも程がありますか?

(これで奇襲して……んー、何か情報でも喋らさせればいっか)


マガジンを取り出して弾がきちんと入ってるか確認し装填する。スライドを少し後退させ、銃弾が薬室に入ってるか確認も怠らない。武器に関しては十分だろう、あとは身を守れる物だ。


(……と言っても、大層なのは無いけどね〜)


『想像』をし太腿に、拳銃用のホルスターを『創造』する。そして『創造』を連続使用していく。

そして完全武装とはいかぬが、かなりの武装を施した。硬い肘当てに膝当て、腿にホルスターと腰にナイフの鞘が着いているベルト。この世界には葛葉以外に、銃を短時間で作れる物は居ない……筈だ。故にかなりの軽装だが、まぁ剣と魔法が主流の世界では、十分強いだろう。


(それに、私はスピード特化だし。回避盾でもあるしね)


敵の攻撃をすべて回避することを得意とするのだ。それなのに、軍隊規模の装備を着ていたら、スピードが落ちてしまい、うまく回避できなくなるだろう。

膝当てはしゃがんだ時に痛くならないよう、肘は……まぁ何かの拍子にぶつけた時に痛くならないようと言った感じだ。


「…………よし、今!」


建物の前に居た複数人は居なくなり、馬車もとっくに走り去ってしまって、覗いた先にはただの裏路地しかなかった。

だが、彼らが入って行った建物ならわかる。物陰に隠れながら葛葉は、素早く物音を立てずに、建物へ近付いていく。


(……警戒すべきは、あの女の子かな。それと、その子の連れか)


脳裏に浮かぶ着物の少女と、その後ろで立っていた、礼服に身を包む好青年だった。二人とも、ただ普通にしてるだけにしか見えなかったが、その実二人は周囲を、バチクソに警戒していた。


「他とは違うよね……?」


ガルンディアが追い掛けていた傭兵も、建物の中に入って行った傭兵達も、ただの一般人と何ら変わらない。

この世界で傭兵はかなり不遇な扱いだ。傭兵になった時点で、冒険者にはなれなくなり、楽に平穏に暮らすことも不可能に近くなる。故に、傭兵はちょっと強い一般人みたいな物だ。


(……あ、確かDr.stoneで衝撃が大事、みたいなことって言ってなかったっけ?)


葛葉は、迷ったら即行動と、とある物を『創造』した――というかしてしまった。どう考えても木製の扉には、オーバーキル過ぎる物物――それはC4だった。

木製の扉に付けて、葛葉は扉の前からかなり離れる。正直言って、葛葉なら爆発を喰らっても、脳を破壊されない限り『想像』で回復できるのだ。……あれ? もはやゲームの敵キャラじゃ……?


「あとは、これで」


手に持ったリモコン。C4を起爆させる、スイッチみたいなものと変わらないそれの、ボタンを易々と押した。

瞬間、鼓膜を劈くかのような轟音と、目の前を覆い尽くす粉塵が舞うのだった。そして、葛葉は間髪入れずに粉塵の中に走り込み、前にあるはずの建物の中に入って行くのだった――。

読んで頂き、ありがとうございます‼︎

今日は明日なりましたが、明日からは少し早くなると思います!

木製扉は無事なんでしょうかね!

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