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TS化転生っ娘は、ちょっとHな日常と共に英雄になるため、世知辛い異世界で成り上がりたいと思います!  作者: んぷぁ
第三部 三章——わっくわっくのみんなで暮らせる一軒家!——
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十九話 破滅との出会い、希望との出会い

今日も早い!

「この後はどうするんですか?」

「……そうだねー」


二人は店を出て歩きながら会話をしていた。葛葉は勿論新居に帰り、やっとの思いで手に入れた自室でゆっくり過ごすつもりだ。ただ緋月はこの後どうするのか、葛葉は少し気になってしまった。

そしてその緋月は、何しようかと考え込んでいた。

奴隷商がこの街にやって来るのは、まだ約二週間も残っているが、緋月にやれることは殆どないのだ。作戦立案は葉加瀬と小比類巻達のパーティーに一任されており、その他は作戦の遂行に必要な物資の運搬や、冒険者に支給する用の武器や防具の調達であり、ギルド長がするような仕事ではないのだ。


「葛っちゃん、ボク凄いことに気がついたよ」

「……な、何ですか?」

「冒険者ギルドって、ギルド長が居なくても回るみたいだよ!」

「……えぇ」


まさかの発言に、一瞬間を開けてゴミを見るような目で緋月を見て、葛葉は口角をヒクつかせた。


「はぁ、ここのギルドは秘書の人が優秀すぎるんじゃないですか?」

「ボクは優秀じゃないって⁉︎」

「あ、はい。緋月さん、ただの戦闘狂じゃないですか」

「……え? そうなんだ、葛っちゃんの目にはボクはそんな風に映ってたんだ……」


何故か残念そうな緋月に、葛葉は首を傾げる。前の、鬼丸との戦いを見た感じ、重度の戦闘狂でないとついていけないだろう。まぁそれでも、緋月は師匠としては立派な器は持ってる……気がする。戦いの技術や経験の多さはは誰にも負けないだろうし。


「ま、ボクのやることは……そうだね、明日の葛っちゃんとの特訓の準備にしようかな」

「……もしかして大変ですか?」

「ふふ〜ん、葛っちゃんが汗だくになって喘ぎ声を上げ始めたら終わりにしようかな〜」

「……緋月さん‼︎」


メタい発言をすると、特訓の描写は書いてはいなかったが普通に続いていた。今までもずっと。第一部の頃と比べて描写する機会は無くなってしまったのが、書いていなかった原因だ。と、そんな事は置いといて。


「ふふふ、頑張るんだよ〜」


公共の、通行人が大量にいる往来で、ツァーリボンバーなみの問題発言を落とした緋月は、手を振りながらギルドの方向へ歩いて行ってしまった。

周りからは「えぇ……」と言ったような目線で見られている。男性は鼻の下を伸ばしているが。


「まったく……――ぁ。ご、ごめんなさい」

「……おぁ〜こぉっちこそなぁ」


緋月の遠くなっていく背中を睨みながら、葛葉はため息を吐いて新居の方へ歩こうとして、人と肩がぶつかってしまった。周囲の確認が疎かになってしまっていたらしい。

だが、今の葛葉のレベルは2だ。いくら何でも疎かになってしまったとしても、咄嗟に避ける事はできた。それにレベル2でも気配を認識できなかった。


「……今の人」


後ろを振り向くも、ぶつかってしまった人物はもう何処にもいなかった。


「まぁいいや、早く帰ろ」

「――英雄様?」


別段気になる事もない人物に、時間の無駄かと葛葉が新居へ再び向かおうとすると、雑踏の中から、微かにそんな声が聞こえて来た。


「…………私?」


一瞬、誰のことだと思い、周囲をキョロキョロと見回したが、そう言えば自分だった。


「やっぱりそうです! 英雄様!」

「……ん? 君」


声を掛けられた方を見てみると、そこには黒い長髪に黒い瞳の少女が嬉しそうに微笑み、葛葉のことを見据えながら、歩いて来ていた。

そして葛葉はその少女に見覚えがあったのだ。


「あ、……私の名前はカナデって言います! 前に、英雄様に助けてもらった者です!」


目前の少女は、鬼丸との戦いの時に、間一髪で葛葉が守った少女だった。あの戦いで【英雄】が奮起したキッカケでもある

読んで頂き、ありがとうございます‼︎

実は自分は明日ですね、受験があるんです! 万が一があった場合、もう書けなくなってしまうかもしれません。そうなった場合は気長に待ってくれると嬉しいです‼︎

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