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TS化転生っ娘は、ちょっとHな日常と共に英雄になるため、世知辛い異世界で成り上がりたいと思います!  作者: んぷぁ
第三部 三章——わっくわっくのみんなで暮らせる一軒家!——
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十二話 期待のジェットコースター?

今日も少しは早いですね!

そんな事を他所に、緋月は手に持っていた古そうな書物を地面に置いて、書物の表紙を開く。


「これは何をしてるんですか?」

「ん? んーっとね、その人が使えない魔法を何かを媒介にして、その人の魔力を流す事で、使えない魔法を使えるようにする……ん〜言わば儀式みたいな物さ」


説明が難しいのか、緋月は所々詰まらせながらそう葛葉にどうにか説明する。つまりは魔法書みたいな物なのだろうか。


「今から使うのはね、創生魔法っていってね。このボロ屋敷を新たに作り変えるんだよ!」

「……創生」


自分の『創造』のスキルと似た感じなのだろうか、と葛葉は緋月の言葉に若干の引っ掛かりを覚えた。


「その魔法って、使える人は居るんですか?」

「二人だけだね、王都中央図書館の管理人の【賢者】は普通に使ってたはずだよ、媒介無しで」

「……はへぁ〜。ちなみにこの魔法ってどのくらい凄いんですか?」


感嘆の声を漏らして、葛葉は一番気になっていた事を緋月に尋ねる。自分の『創造』と似た魔法である創生魔法。この魔法は上級なのか最上級なのか、不思議でワクワクが止まらなくなってしまう。


「この魔法はね、神話級なんだよ!」

「・・・神話?」

「そう。この世界が創世されたばかり、つまりね! 神様がこの世界を作った頃からある……例えばオーパーツみたいな物なんだよ!」

「・・・・・・」


緋月のまさかの言葉に葛葉は絶句した。

神話級……。上級でも最上位でもない、神話級。ゲームの中でのランク付けでしか聞いたことがない。

もしかしたらと、葛葉は思い付く、自分のスキルは神話級のスキルなのでは⁉︎ と。だが、そこで葛葉はハタと気付く羽目になった。

神話級という、あからさまなチートネームなのに、今までの戦いで大怪我無しで勝って来た試しがない。やっぱりハズレスキルなのか……と落胆していると、視界の端で光が煌々と輝き始めた。


「じゃ、早速やるかな〜」


何処からとも無く風が吹き始め、パラパラと書物のページが捲れていく。光が魔法陣を描き出し、その魔法陣は本へと集約していく。

集約された魔法陣が、光の文字となり書物に刻まれては砕ける様に消えて行った。


「……――っく」

「い、五十鈴?」


と唐突に、一瞬だけ意識を失い、グラッと倒れそうになった五十鈴。すぐさま意識を取り戻し、地面に片手をついて体制を整えた。


「す、すいません」

「ど、どうしたの⁉︎」


葛葉が五十鈴の下に駆け寄り、身体を支えてあげる。五十鈴の顔はかなり悪く、そしてかなり辛そうだった。


「……ぼ、膨大な魔力に……意識が……」

「——ふむ、無理もあるまいのじゃ」


葛葉に伝えようとするも、度々顔を歪めて伝えれない五十鈴。すると後ろから鬼丸が呟きながら近寄って来た。


「あの書物……彼奴の魔力以外にも、周囲の魔力を喰らっておるのじゃ」

「……な、何で?」

「単純じゃ……彼奴の魔力だけでは足りなかったのじゃ」


鬼丸の頬には一雫の汗が伝っていた。そしてそれは、今も魔法を行使している緋月も同様だった。

読んで頂き、ありがとうございます‼︎

葛葉にはチート能力はないですからね! あるとしたら浪漫能力ですね!

面白いと思って頂けたら、ブックマークと評価をお願いします‼︎

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