表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS化転生っ娘は、ちょっとHな日常と共に英雄になるため、世知辛い異世界で成り上がりたいと思います!  作者: んぷぁ
第三部 三章——わっくわっくのみんなで暮らせる一軒家!——
221/746

二話 可哀想は可愛い! part2!

前にもこの題名のありませんでしたか?

「ぞんなぁ‼︎ 葛っちゃんはずっどごごにいでよぉ‼︎」


泣き喚いて案の定掛け布団を吹っ飛ばし、葛葉の身体に飛んで抱き着いて来る緋月。嗚咽混じりで涙もわんさか流しだしている。


「い、いやいや。もう長い事お世話になってますし」

「ぞんなぁ‼︎ ……うっ、うぅ、ぐすん。うう」

「やめて下さい」


そしてまたまた案の定葛葉の身体を弄り始めるのだった。


「居なくなっちゃやだよぉ〜」


自分の頬をスリスリと葛葉の身体に擦り、手を葛葉の胸に伸ばす。葛葉は緋月の手を払い落としながら、引っ付く緋月を剥がそうと試みるが、剥がれそうに無い。葛葉がため息を吐き、脱力していると、


「わー、新鮮ですね……」


アイテム整理をしていた律が葛葉の下にやって来てそう呟いた。そういえば、律はこいう場面の時は、あまり居なかった気がする。


「う、ぐすん。りっちゃんもそう思わないかい?」

「え?」

「そう思うだろう〜!」

「え、ちょちょっと⁉︎ え、えぇ!? そ、そこは駄目ですよぉ‼︎ あ、やめて下さいぃぃ〜‼︎」


標的を葛葉から律に変えた緋月が、律に抱き付き顔を胸に埋め、空いた手で律の身体を貪り始める。


「く、葛葉さ〜ん!」


ドサっと二人は床に倒れて、動物のじゃれ愛のようにイチャイチャする。

側から見たら、緋月が律に寝技を掛けているようにしか見えないが。緋月も先まで流していた涙は何処へやらで、今は大きな双丘に顔を埋めて幸せそうにしている。


「羨ま……じゃなくて、やめて下さいよ。律は遊び道具じゃ無くて、抱き枕なんですから!」

「ひ、酷く無いですか⁉︎」


葛葉は緋月を引き剥がそうとし、何故か律を上げて落とした。半べそだった律も流石にツッコミに入る。

そんな葛葉と緋月のフィールドに巻き込まれてしまった律が、次に助けを求めたのは五十鈴だった。うるうると涙目で五十鈴を見て、助けを懇願するように見つめ続けるが……。プイッと五十鈴はそっぽを向いてしまった。


「…………う、うぅ〜私が泣きたいですよぉ」


抱き枕よろしく、律は緋月に引っ付かれる。

とうとう味方がゼロになってしまったことに、律は哀愁を漂わせながらシクシクと涙を流すのだった。

読んで頂き、ありがとうございます‼︎

可哀想ですね、律。いやはや、まぁそれが可愛いんですが!

面白いと思って頂けたら、ブックマークと評価をお願いします‼︎

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ