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四話 知識って大事!

ま、毎日投稿が……。

あ、諦めずに頑張ります!

大通りを歩けば誰もが二度見はする。

紺色の長髪――側から見たら黒髪だ。

整った美形の顔――モデルなら大儲けできる美貌だ。

触れれば簡単に折れてしまいそうな四肢――非力で弱く、何も出来なさそうな四肢。

そして多くの視線を集める一番の原因は――かの大英雄とそっくりなのだ。今日も今日とて人の目を奪う少女――鬼代葛葉。


「本人はそれにさえ気付いていない……」


大通りを一望できるバルコニーで、ホカホカのホットコーヒーを手に葉加瀬はギルドに向かってくる葛葉を見ながら呟く。

一呼吸置いて、ホットコーヒーを啜った。


「アチっ!」


あれから葛葉は真っ直ぐギルドに向かい、五分ほどしてギルドに戻ってきた。中は既にがらんどうで、居るのは客がいなくなって暇をしているギルド職員とウェイトレスだけだ。二時間前にいたテーブルに向かうと、テーブルには一のみいた。


「あ、お帰り〜。どやったん? ちこっとはこん世界んこと分かったんやない?」

「はい、おかげさまで」

「それならよかったわー。こん世界で何も知らずに生こう思たら、命がなんぼ必要か分からへんからなぁ〜」


こ、怖いことを言う一。つまりつい二時間前までの葛葉は命を何個も落としていたのかも知れないのか。弱肉強食の世界のはずなのに……。


「ま、安心しい。嬢ちゃんが危険な目におうたら、駆け付けてあげんからなぁ」


超頼もしい。れ、Lv.6が言うとこうも頼もしいのか。

ニハハ、と微笑んでいる一に葛葉は憧れの目線を向け、尊敬の念を抱く。とそんな葛葉の目に気付いた一は、


「ちょ、よしいやー? そんな目ぇ向けられたら、妹にしたくなるやろぉ〜!」


頬を一瞬赤らめたと思ったら、一は葛葉を抱き寄せ、葛葉の顔を自分の豊満に実った果実に埋めてしまう。

その大きさと、柔らかさに葛葉は心に安らぎを感じたが、すぐに窒息することになった。大きく柔らかな果実は、時に人を幸福にさせ、時に人を殺める力を秘めている。

葛葉は安らかに――もちろん窒息の苦しさを感じながら――眠りにつこうとして、


「……やめなさい」


ペシン! と一の豊満な胸を叩き、葛葉を間一髪で救ったのは、


「もぉ〜葉加瀬〜。邪魔せんといてやー」

「あとちょっとで葛葉ちゃんが死ぬ所だったよ」


葉加瀬だった。葛葉との戯れ合い――一方的な戯れ合い――に水を差され、ブーっと口を三にして葉加瀬に不満の表情を向ける一。それを無視し、窒息死寸前だった葛葉を介抱する葉加瀬。

肺いっぱいに空気を出し入れしていた葛葉は、やっと落ち着くと、


「……次は優しくお願いします!」

「任セロリ‼︎」


死の淵まで行ったのにまたやろうとする葛葉、親指を突き立てドヤ顔で承諾する一。そんな二人に再びの怒りの鉄槌――ハリセンがお見舞いされた。

日は変わったけど18って事でいいかな?

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