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十八話 今後はどうするか

大変、誠に、切実にありがとうございます‼︎

「そっか……君が、あの」

「……? 私がどうかしました?」

「んや、何でもないや」


羽衣は葛葉の顔をまじまじと見つめ指を顎に付け考え込む。羽衣のちょっとした囁きに、葛葉は疑問符を浮かべるが、羽衣は葛葉を誤魔化すのだった。


(……何だったんだろ。あの人)


拭い切れない疑問を、頭を振り気持ちを取り直す。今はそれよりも、一刻も早くこの全身に、万遍なく付着している、分泌液を流し落としたいのだ。


「そういえば、ギルドを出てった人達も……」


見ない顔の二人。この羽衣って人の知り合いなのかもしれない。そう思いながら、シャワーを出して、頭から浴びる。

この街は以前とかなり変わった。商人の数、街の風景、冒険者の数。あの戦いは、少しだけ変化をもたらしたのだ、この街に。


「次は、どうしようかな」


【英雄】となった今、葛葉はここに止まってて良いいのか? 今まではずっと、巻き込まれていただけだ。

自分から望んで戦いに向かった事はない。なら、世界でたった一人の【英雄】は、一箇所に留まっていいのか?


「……でも、今は平和なんだよね」


そんな考えを打ち砕くのは、決まって曲げることの出来ない現実だ。

今この世界は戦時中ではない。七十年も前に、停戦協定が結ばれて以降、魔王軍は勿論どの国も戦争はしていないのだ。でも、最近のこの街周辺で起きる出来事。魔王軍幹部の関与、封印され眠っていた巫女の覚醒。平和ではないのだ、この地だけ。


「けど、Lv.2に何が出来るんだか」


思えばそうだ。

今までの戦い、自分一人で勝ってきたことがあるか? 勿論無い、自分一人の力で勝利を掴み取った事はない。必ず誰かの助けがあった、一人で戦っていたら、とっくのとうにあっさりと死んでいただろう。


「じゃ、しばらくは修行かな……」


もっとレベルを上げてから、次のステージへ向かうべきだ。今じゃ、力不足だろう。


「――ね、君」

「……うぇあ⁉︎」


シャワーを頭から被り、深い深い思案に耽っていた時、突然耳元で囁かれる声と吐息に、全身に鳥肌が立ちギョッと目が飛び出しそうになるくらい驚いてしまった。

読んで頂き、ありがとうございます‼︎

あっという間に600ポイントを越えていました! 皆さんのおかげです‼︎

期待に添えるよう、皆様が笑顔になれるようなお話をこれからも、毎日投稿していきます‼︎

面白いと思って頂けたら、ブックマークと評価をお願いします‼︎

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