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十一話 パーティーならてはのボス戦!

今日も早い!

地面が断割し辺り一面がひび割れる、精一杯の力を込めたジャンプでこの始末。弾丸の様なスピードで鬼丸は飛んで行き、金棒を『ミノタウロス』の下顎へと炸裂させた。


「どうじゃ‼︎」


『ミノタウロス』はよろけ、粉砕骨折した顎に手を当てて悶え苦しむ。

『ミノタウロス』の推定レベルは3。例え今はLv.2である鬼丸の攻撃を受けても、格下の格下な『ミノタウロス』には大ダメージになる。


「今じゃ! 一気に畳み掛けるのじゃ‼︎」


地面に着地し『ミノタウロス』へ肉迫する葛葉達へ声を掛ける。律が刀を鞘から取り出して、五十鈴が虚空庫から愛用の盾を取り出す。三人は駆けるスピードを上げた。


『グゥ……ブォォォォォォォォオ‼︎』


『ミノタウロス』は咆哮しながら、五十鈴へそのご自慢の拳で殴り掛かる。盾を構え五十鈴は一時的に鬼化し、『ミノタウロス』の攻撃をギリギリ耐えた。


「律様!」

「はい!」


そして押されながらも五十鈴は、『ミノタウロス』の腕の影から姿を現した律へ合図を送った。その合図に呼応し、律は『ミノタウロス』の腕へ刀を突き刺し、ぐるりと半回転させそのまま引き斬った。


「――律様‼︎」


引き斬るまでは良かった。だが硬い肉を裂くので体力を消耗した律が棒立ちになっている所に、『ミノタウロス』の次の拳が迫っていた。


(――なっ。……不覚!)


避けられない攻撃に律は瞑目する。きっと戦闘不能に陥るだろう、迷惑を掛けてしまうだろう……。そう思っていた時だった。


「――⁉︎」


律の目前に迫っていた拳が血を噴き出し軌道が横にズレる。腕は痛々しい切り傷が螺旋状に刻まれており、血がドクドクと溢れ出している。


「律、ボサボサしない!」


唖然としていると背中を叩かれ振り向く、血を戦闘服に付着させた葛葉が笑い掛けて来ていた。どうやら葛葉が『ミノタウロス』の拳を腕ごと斬り刻んで、軌道をずらしたのだろう。


「は、はい!」


畳み掛ける五十鈴の下に葛葉は駆け出す。


(……――自分は、なんて弱い)


助けてもらってばっかりで、自分一人では何も出来やしない。葛葉とパーティーを組んだのも、ここまで来たのも、本当は違う理由があるからだったのに。

読んで頂き、ありがとうございます‼︎

こう、一人一人が連携して戦うってのが最高に良いですよね!

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