六話 遂に来ちゃぁああああああああああああああ‼︎
誰しもが描きたくなるやつ!(異論は認めます)
「………………終わった」
真っ暗で何も見えない視界で、キョロキョロと辺りに目を向けながら葛葉は嘆いた。きっとトラップでも踏んだのだろう。そして下の階へと落ちたのだろう。
「……私、運が悪すぎるぅ〜」
目端に涙を湛え、自分の運の悪さに唸り声を上げる。
「……はぁ、とりあえず二人と合流しないと」
そう独り言を呟き立ち上がろうと、石造りの床に手を付き体重を乗せた瞬間――ガコンとついさっき聞いたはずの音が再び聞こえて来た。
その音を聞き、暫くしてから葛葉の表情が青くなると同時に、目の前にあるだろう大扉がゆっくりと横にスライドしていく。と同時に真っ暗だった部屋に、壁の至る所に備えられた松明に火が灯っていく。
そして葛葉は見た、隙間から赤色の粘液が流れてくるのを。
「……うっそぉ」
ピクピクと口角を痙攣させて、葛葉は表情を更に青くさせた。
うにょうにょと姿を表す液体の触手。ヌメヌメ、ヌルヌルの赤い体。何を隠そう、先ほど接敵した『レッドスライム』が――よりも大きな『レッドスライム』が――待てんと言わんばかりに入って来たのだ。
「グリーンよりか、マシかな……」
ははっとから笑いを浮かべた瞬間、『レッドスライム』の触手が葛葉の身体を掴み、引き寄せた。胴と腕もガッチリと掴まれ、葛葉に出来ることは何も無い状態。核は目と鼻の先の距離にあるが、今の状態では手も足も出ない。
「……うぁ」
そして抵抗出来ずにいると、スライムの身体から何本もの触手が新しく伸びてくる。にょろにょろと触手は葛葉の身体に近付いて行き、一つの触手が肌を優しく撫でていった。ゾワゾワと、撫でられた瞬間に全身に鳥肌が立った。
「き、気持ち悪い……」
頬を舐めるように撫でる触手に葛葉は嗚咽しそうになった。アニメや漫画で見るような展開で、そんな大したことないだろと思いがちだが……。ヌメヌメヌルヌルの怪物に抵抗出来ずに好き勝手される、一生物のトラウマであろう。
「ひっ!」
そして遂にその時は来た。触手がウネウネと葛葉の脚を巻くように這い上がっていき、戦闘服のスカートの中に入っていった。またしても全身に鳥肌が立つ葛葉。
「嘘でしょ⁉︎ 本当にこんな展開になんの!?」
あれはフィクションでは無いのか……。スカートの中に入った触手は、次にはパンツの中にまで入って来たのだ。
「ひっ! ちょ!」
そして下半身だけで無く、戦闘服――主に横乳まで見えてしまう戦闘服の部分――の間から触手が入ってくる。ヌメヌメした触手は葛葉の全身を思う存分、犯し尽くす。
(そんな……強敵にやられるならまだしも。スライムなんかに……こ、こんな同人誌みたいな終わり方って。流石の『葛葉』さんでも助走付けて殴って来そうなレベル!!)
最も情け無いやられ方では無いか。触手が乳房を一周し、そして○○○を。そして、もう一方は下半身の ▲▲▲を擦り擦りと擦ってくる。
青かった表情は一転して、葛葉の頬がどんどんと紅潮していく。
「――ほうほう。これこれは絶景じゃなぁ」
読んで頂き、ありがとうございます‼︎
とうとう……この作品でもこんな(伏せ字しなかったら)R18になりそうな場面が書けるだなんて……。う、うぐぅ、嬉しさの余り滂沱の涙が……。
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