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二十一話 ここから

変な言葉遣いになってるかもしれませんが、どうにか温かい目で読んで下さると幸いです。

鬼丸の額には角は無くなっており、先程までの威圧感は消えて居た。だがそれでもLv.12の覇気は凄まじく、鬼丸を相手にしているだけで足が震える。緋月はそうならないが。


「キッツイなぁ……」


緋月は苦笑しながら刀を構え直した。鬼化が解けた今、まだまだフェアではないが十分に勝機はある。ここで緋月が鬼丸を止めなければ、誰が止めると言うのか……。身体が燃え尽きても、ここで倒す。そう緋月は意気込む。


「――緋月さんっ‼︎」


鬼丸に斬り掛かろうとしていた時、後ろから聞こえてきた声に緋月は動きを止めた。振り返ると葛葉が葉加瀬の前に立っており、葉加瀬も新たな魔法の詠唱を始めて居た。


「合わせてください‼︎」


葛葉がそう言い、鬼丸に向かって駆け出した。と同時に鬼丸の左右から接近する二つの気配に緋月は気付いた。そして葛葉達が何をしようとしているのか直ぐに察しが付いた。


「葛っちゃん達こそっ‼︎」


葛葉が鬼丸に剣を振る直前に、緋月も猛スピードで鬼丸へ斬り掛かる。前から二人、そして屋根伝いでやってきた上の二人。第一に緋月の攻撃が鬼丸に触れ掛かるが、直ぐに避けて次に葛葉の攻撃をも避けた。後は上からの攻撃のみで、避けるのは簡単だ。


「「――っ!」」


鬼丸はひらりと華麗に頭上の二人の刺突を避け、そのまま五十鈴の腹部を殴り、律の頭部を蹴り付けた。二人は吹き飛び左右の家屋へ激突した。葛葉と緋月はその出来事に顧みずに、鬼丸へ接近戦を仕掛けた。二人はとっくにより、連携も、互いの攻撃タイミングも、考えることも、容易にわかる。


「――っ! 凄まじいのじゃ……!」


葛葉が下から剣を振る、だが鬼丸はそれを後ろに跳び避ける、すると背後を取って居た緋月が剣を振り下ろすが、それを自身の腕で受け止めた。二人掛かりの攻撃を、何事もなかったかのように去なし、鬼丸は只々見惚れるような乱舞を披露する。


「――凄まじいのじゃが……もう終いにするかの〜」


鬼丸は宙を飛び、葛葉と緋月の攻撃を顎のスレスレで避け、葛葉と緋月に聞こえるように呟いた。着地と同時に、鬼丸の姿が掻き消えたのだ。

鬼丸の行方を二人は探るが、鬼丸が居だ方を見ても影一つないのだ。大気の揺れる音もせず、風の音もせず、ただ無音で何もない光景が広がって居た。そして二人の警戒がほんの少し緩んだ一瞬だった。ゴキンッという鈍い音と、シュンという剣が振られる音が葛葉の直ぐ真横で鳴ったのだ。葛葉がその音に目を向けると……、そこには肘が真逆に九十度曲がり脚の腱を切られた緋月がいた。

読んで頂き、ありがとうございます‼︎

かなり不味くなってきちゃいました!?

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