八話 作戦会議!
遅くなりました!
――それから数分後。運ばれてきた朝食を食しながら、三人は話し合いを始めた。
「てな感じで、カクカクシカジカなんだよ」
「……なるほどなるほど。とりあえず私が迷惑掛けちゃったって解釈で合ってます?」
「合ってない……てか、すぐネガティブになるのやめれ?」
ちょっとキレ気味の葛葉に、律が気圧されてしゅんとなる。葛葉は律のネガティブ思考をどうにかしようと、律の介護中はずっとその事を考えていた。が、結局いい案は出なかったのだ。
「やっぱり、クエストしないとダメだよね……」
「ですが葛葉様。クエストはかなり久々では?」
「……そう! そこが問題なんだよ、五十鈴くん!」
と葛葉が勢いよく立ち上がり五十鈴を指差して言う。すぐに座り葛葉は両肘を机の上に立て、両手を口元で組み、咳払いをしてさてと呟く。
「問題です。私達は何日クエストをしてないですか?」
組んでいた手を解き、葛葉は律に指を指して唐突な問題を突きつける。律は、え!? 見たいな顔をしてから、えとえーとと指を折り始めた。が、
「はい、二週間です」
「はい正解」
そう横から五十鈴が答えを出した。そう、私達は既に二週間もクエストに行っていないのだ。だから何? と言われそうなので、説明をするとしよう。……単にブランクがあるだけだ。
「そんだけの期間、私達はずっと休んでた。律は仕方ないとして……」
「流石に危険すぎますね」
「そう。だからと言って、今から緋月さんに特訓して下さいって言うのもね〜」
葉加瀬はいつもの如く忙しなく働いており、他のギルド職員達もよくギルド内で走り回っている。そして意外にも緋月も忙しそうにしているのだ。最近あった、異変調査で緋月も忙しなく働いているのだ。今は異変調査の報告をギルドの長が集まる所でしているのだとか。
「それに死亡率急増とのことですし、今の状態でクエストは……」
「……だよね〜。うーむ、クエスト出来ないんじゃお金はどうするか……」
三人して悩み込み、しばらく沈黙が続いて、葛葉がパチンと指を鳴らした。
「とりあえずは緋月さんが戻ってくるまで保留で!」
と話し合いを終わらせたのだだった。
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本日は少し遅れましたが、無事投稿できました!
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