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四話 一方で

……毎日投稿できずすいません!

言い訳は後書きにあります、次からは気を付けようと思います!

 ――オリアの街周辺地域――


緑が生い茂る森林の中で、緋月は指揮を取っていた。近頃の魔物の大量発生や強化個体の発見、初心者冒険者の死亡率のアップ。とオリアの街周辺で起きている異変。しかもついこの間、魔王軍幹部が出現し鬼族の里を壊滅させたことや鬼族の巫女の復活から、現状の深刻さにギルドは重い腰を上げるに至ったのだ。と言っても、緋月や葉加瀬は直ぐにでも動こうとしていた。だがギルドは組織。組織である以上、上層部からの判断も必要な訳で、軽いはずの腰を動かすのに時間が掛かったのだ。


「アレンパーティーは偵察を続行。レックスパーティーは魔物の殲滅を」

「「了解!」」


ギルドは今、冒険者合同の『臨時異変対策作戦本部』を発足。大量発生が確認されている魔物を優先して狩っていた。

更にこの作戦にはオリアの街に住んでいる、高レベルの冒険者を募っているのだ。万が一にでもイレギュラーが発生しても、対応は十分可能なのだ。それに大量のギルド職員も動員されているし、緋月に葉加瀬も現場で指揮を取っている。最早小国の軍隊だ。戦争も十分起こせるレベルな程の冒険者が集まって居た。


「最近変な事ばっかり起きてるね〜」

「そう言う事もあるさ」


冒険者やギルド職員達が魔物を狩っているのを眺めながら、緋月と葉加瀬は話し出す。


「あるさって言われても、ギルド長からしたら無い方が良いけどね」

「確かに、初心者冒険者が初クエストで死んでしまうのは深刻だね」

「みんな血気盛んなんだよ! 最初は採取クエからやれば良いのにー!」


ブンブンと腕を振り回し、近頃の初心者冒険者に文句を言うが、若人にはきっと届かないのだろう。そんなこんなしていると、


「……っ! ギルド長ー! 一匹そっちに行きました‼︎」


とギルド職員の掛け声が緋月に掛けられる。ジタバタと騒いでいた緋月はその掛け声に、虚空庫から太刀を取り出して、緋月に向かってくる飛行型の魔物の身体を真っ二つにさせた。


「ボクを見習って採取クエからやるべきなんだ……絶対そうなんだ!」

「……そんなこと言ってるけど、緋月だって最初のクエストで炎竜の討伐に行って、死にそうになってなかった?」

「……そ、そう言う日もあるさ」

「いや無いから」


ハプニングに無反応な上に、話していた会話を続ける二人。図星を突かれて緋月は不満顔をしながらも、飛び掛かる獣型の魔物を斬り殺す。まるで緋月は作業しているかのような手際の良さだ。


「あ、あれがギルド長か……」

「あの人の戦い方は初めて見んな」


そんな緋月に冒険者達は、敬意と共に畏怖を感じていた。理由は単純。第一に魔物との戦闘は必ず死がある。当たり前だが、戦闘中に油断する馬鹿は居ないように、魔物も戦闘中は本気で油断抜きで襲いかかって来る。例え同レベルの魔物と戦ったとしても、高確率で死ぬ。それ程までに魔物との戦闘は、死との瀬戸際なのだ。なのだが、あの緋月のフニャフニャした雰囲気、あれが新米なら一秒で魔物の腹の中だ。


「あの時は大変だったなぁ」

「ほ、掘り返さない!」


昔を懐かしむように葉加瀬は青空を見上げ呟く。緋月は葉加瀬に飛び掛かり辞めさせようとするが、ゴンッ! と不可視の壁に顔をぶつけて地面に落ちる。葉加瀬の身体には三百六十度、全方位に不可視の障壁が形成されており、いかなる攻撃も葉加瀬には届かないのだ。


「いってて」

「戦闘中は展開していること、知っているだろうに」

「わ、忘れてた……」


葉加瀬と共に何かと戦ったのは、もう二年くらいも前だ。あの日決裂し、その後なんやかんやあって、また一緒に過ごすようになったのだ。それからは葉加瀬とは戦っておらず、障壁があることをすっかり忘れていたのだ。


「流石は前衛職殺しの名は伊達じゃないね〜」

「緋月の攻撃は防げないがね」

「強度が足りんのだよ!」

「これでも最大だがね。やはり【戦帝】は別格だ」


五年前、突如現れた伝説のパーティー。魔王軍幹部を次々打破していき、魔王討伐目前に消えたパーティー。四人組のパーティーは数々の伝説を創り上げて行った。底無しの魔力に無詠唱、誰にも真似できないような高度な魔力操作。魔法使いにも関わらず、最前線に出て敵を殲滅していく。その事から付けられた二つ名は【悠久無双の魔女】と。

読んで頂き、ありがとうございます‼︎

言い訳と言うと、進撃の巨人面白かったですね!

……はい、その前に投稿しろよって話ですが。たまにこう言う日もあったりしますので、どうか優しい目で読んでください。

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