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くだらない日常

作者: トラトラ

 今日、僕は恋人と喧嘩した。

 理由は彼女の生理だ。といっても悪いのは完全に僕だけど。

 僕たちのデートは大体いつも同じだ。

 僕が彼女の家まで車で迎えに行き、ご飯を一緒に食べて、少しドライブして、その後に僕の部屋でエッチする。これが僕らの日常だった。

 しかし、今日は少し違った。僕の彼女は車に乗るなり、「ごめん、今日生理にきちゃった」と言った。

僕は「そうか」と一言返したが、それが彼女の地雷だったらしい。車の中で急に泣き出し、怒号がとんできた。何を言っているのかうまく聞き取れなかったが、とにかく彼女は僕に怒っていた。とりあえず僕は、何度も謝ったが、彼女は車から飛び出していってしまった。彼女が飛び出した後に僕は、何回か彼女に電話やLINEを送り、30分家の前で待ったが、彼女からの返信も彼女自身もかえってくることはなかった。

 部屋に戻り、カバンを玄関でおろし、ソファーに座ると同時に煙草に火をつけた。何回か煙を揺らした後にスマホを確認すると彼女から謝りのラインが返ってきていた。すぐに返す気が起きず、見なかったふりをして、机の上に投げた。まったく、くだらないことだ。俺は男だから、生理のことはわからない。むしろ、分かっている風のやつを見ると気色悪さを感じる。

 俺は彼女とエッチしたいと常に思っている。だが、彼女もエッチしたいと思っているのかはわからない。だが、拒まないということはそうじゃないのかとも思うが、それはきっと浅はかだって、分かってる風なやつは言うだろう。

 指に熱を感じた。それと同時に煙草を灰皿に押し付けた。残りのたばこを見ると、4、5本しか余っていなかった。あと、4、5回かとつぶやき、僕は机の上のスマホに手を伸ばした。

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